プレスリリース 2018年
NB-IoTを利用したスマートメーターによる使用水量の
見える化に向けた取り組みについて
2018年4月2日
ソフトバンク株式会社
愛知時計電機株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と愛知時計電機株式会社(以下「愛知時計電機」)は、2018年3月に東京国際フォーラム(東京都千代田区)に東京都水道局より設置された「ボトルディスペンサー式水飲栓」に、通信サービスとスマートメーターが採用されたことをお知らせします。
スマートメーターを通じて取得された水量データは、ソフトバンクのIoTプラットフォーム上で可視化することができるので、現地へ行かずに「ボトルディスペンサー式水飲栓」の使用状況を確認することができます。
今回、ソフトバンクのNB-IoT通信ネットワークおよびIoTプラットフォームと、愛知時計電機の電磁式水道メーター※1を8ビット電文※2が出力できるように改良したものと毎正時に積算値を発呼するNB-IoT対応の通信機器(無線子機)を組み合わせた仕組みが採用されました。設置された電磁式水道メーターは計測流量範囲が広く※3、機械的可動部がないため、振動の影響を受けず耐久性に優れ、さらに完全防水構造となっています。
今後も両社は、水道メーターのスマート化およびデータを活用したサービスの開発に取り組んでいきます。
スマートメーターとNB-IoT通信ネットワークを利用した使用水量の見える化のイメージ
最新のIoT通信に適した技術(OMAに準拠した通信プロトコルLightweightM2M※4)によって、水道メーターとソフトバンクのIoTプラットフォーム間のデータ通信量を削減し、デバイスの電力消費の最小化を目指します。
ソフトバンクと愛知時計電機は、2018年1月から共同でNB-IoTを利用した水道メーターの自動検針の実証実験を実施しており、この実証を通じて知得したノウハウを基に、無線自動検針化による水道メーターの検針コストの削減や、スマートメーターから取得する水道利用データと居住者の日常の活動との関連性を分析した見守りサービスなど、新しいサービスの創出に向けて検討を進めています。
- [注]
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- ※1国際法定計量機関(OIML)が定めた水道メーターの技術であるR49への適合証明および国内型式承認取得済み
- ※2東京都水道局の「自動検針通信仕様書Ver2.6A」に準拠
- ※3国内の一般的な水道メーターの流量範囲が100対1であるのに対し、電磁式水道メーターは流量範囲が630対1(R630)で、微小な水量まで計測が可能。今回は水飲量の使用実態を微小流量まで細かく分析する目的で使用
- ※4Open Mobile Allianceが、M2M デバイスの管理とサービス提供を実現する軽量な仕組みとして新たに標準化した仕様
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