プレスリリース 2019年

5Gを活用したスマートオフィスの実現に向けた
実証試験を実施

2019年5月23日
Wireless City Planning株式会社
ソフトバンク株式会社

Wireless City Planning株式会社(以下「WCP」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、総務省の「平成30年度 高密度に展開された端末の多数同時接続通信を可能とする第5世代移動通信システムの技術的条件等に関する調査検討の請負」で、東広島市、シャープ株式会社、株式会社イトーキ、および国立研究開発法人情報通信研究機構と協力して、東広島市役所(広島県東広島市)で第5世代移動通信システム(以下「5G」)を活用したスマートオフィスの実現に向けた実証試験を実施しました。

今回実施した実証試験の詳細は、下記の通りです。

「5Gヘテロジニアスネットワーク」によるスマートオフィスの実証試験

東広島市役所(屋内)で働く人の体調や職場環境の状態を把握するために、心拍や脈拍などの体調情報を計測する圧力センサーを搭載したスマートチェアや、温度や湿度などの職場環境情報を計測する環境センサーを執務室に多数設置しました。5GやBluetooth®、無線LANなどのさまざまな通信技術を活用して「5Gヘテロジニアスネットワーク」を構築し、5Gの特長の一つとされる多数同時接続の要素技術「NOMA(Non-orthogonal Multiple Access)」および「グラントフリーアクセス」を実装した5G-mMTC(massive Machine Type Communication、大規模マシンタイプ通信)無線機(試験用試作機)で、各データを収集しました。また、脈波検出技術を用いたストレスセンサーでのストレスの測定や、8Kディスプレーを使用した会議システムなどを用いた試験も実施しました。高密度にセンサーを設置した環境で、働く人の体調情報や職場環境情報のデータをリアルタイムに収集して、体調や職場環境の状態、ストレスの変化など客観的に測定できることを確認しました。これにより、各データを解析することで、労働環境の管理・改善に役立てることが期待されます。

実証試験の様子
実証試験の様子
「5Gヘテロジニアスネットワーク」の概要図
「5Gヘテロジニアスネットワーク」の概要図

WCPとソフトバンクは、労働環境の管理や改善に役立つスマートオフィスの実現に向けて、今後もさまざまな検討を進めていきます。

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