プレスリリース 2019年

「ヘルシー・エイジング・システム」を構築するための
産学共同研究を開始

2019年8月28日
東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)自分で守る健康社会拠点
ソフトバンク株式会社
三菱UFJ信託銀行株式会社

国立大学法人 東京大学(所在:東京都文京区、総長:五神 真、以下「東京大学」)とソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙、以下「ソフトバンク」)と三菱UFJ信託銀行株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:池谷 幹男、以下「三菱UFJ信託銀行」)は、人生100年時代を迎え、個人が自分の健康年齢を微量な血液検査により把握し、それを行動変容につなげる「ヘルシー・エイジング・システム」を構築するための産学共同研究を、2019年8月から開始しました。

ここ数年、健診データやレセプトデータを解析して個人の疾患リスクを予測する試みは各方面でなされています。今回の産学共同研究では長寿で健康的な人を対象として微量な血液の分析から健診データのみでは得られない情報を得て、実年齢とは別の健康度を示す指標の確立を目指します。また、新たな指標の確立に加え、得られた個人のデータと生活データ、睡眠データ等を連携し、生活習慣病予防のために一人一人に寄り添うサービスを実現する、AIを活用したソリューションの研究開発にも取り組みます。

この産学共同研究は、ヨーロッパの代表的な長寿福祉国でもあるスウェーデン、イタリアと連携することで、国際比較研究としての側面も持ち、より緻密な次世代個別化保健医療の確立を目指します。研究の主体は、東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)自分で守る健康社会拠点※1に参画している東京大学大学院工学系研究科個別化保健医療寄付講座の岸 暁子特任助教を中心に行い、ソフトバンクはビッグデータ解析やAI開発の支援を実施します。

研究期間は3年間を予定しており、ソフトバンクは、本研究により得られる成果を東京大学からライセンスを受ける予定の健康維持・向上の行動変容促進アプリへの活用を行います。三菱UFJ信託銀行は、超高齢社会において多様化する個々人のニーズに応えるため、この産学共同研究の成果を踏まえた新たな人生設計の提案や新商品・新サービスの開発を目指します。

また、東京大学、ソフトバンク、三菱UFJ信託銀行は、少子高齢化に伴い発生する日本の社会的課題の解決に資する取り組みを共同で行うことで、国民の豊かな生活の実現に貢献していきます。

[注]
  1. ※1
    東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)自分で守る健康社会拠点について
    東京大学センター・オブ・イノベーションは、文部科学省および国立研究開発法人科学技術振興機構が主導する産学連携プログラムです。「自分の健康は自分で守る、高齢者も社会を支える、新健康医療産業創出により国民総所得を増大する」という「自分で守る健康社会」実現のために、自治体・企業と連携して「健康維持の自分ごと化」を推進する社会を目指しています。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
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