プレスリリース 2019年
横浜市における「ショートタイムテレワーク」の
実証実験結果について
~雇用側、働き手側の全員が高い満足を実感~
2019年12月9日
ソフトバンク株式会社
ヨコハマSDGsデザインセンター
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)とヨコハマSDGsデザインセンター※1(以下「デザインセンター」)は、ICT(情報通信技術)を活用した新しい働き方の提案「ショートタイムテレワーク」の実証実験を、2019年3月1日から8月31日まで横浜市磯子区汐見台地区で実施し、このたび実験結果をまとめました。
実証実験に当たり実施地区に居住する方を対象に参加者を募集したところ、当初予定していた定員枠に対して約4倍の希望者がありました。実験期間中のアンケート結果から、雇用側(以下「担当社員」)と働き手側(以下「ワーカー」)ともに全参加者がショートタイムテレワークに高い満足を得たことが分かりました。横浜市では、過去の調査※2において働く意欲がある女性が約90%に上るなど女性の高い就業ニーズがありながら、一方で子育てや介護などの制約により就労困難な方も多い状況にあります。ショートタイムテレワークは、働き手のライフスタイルを保ちながら自宅や自宅近隣で就業可能なことから、時間や場所の問題を解決し、横浜市が目指す「住みたい」「住み続けたい」まちづくりに有効な手段であることが分かりました。
「SDGs未来都市※3」に選定された横浜市は、女性の活躍支援や、超高齢化に向けたまちづくりの課題解決に向けて、デザインセンターを中心に市民や企業、大学などと連携して取り組みを進めています。この実証実験は、横浜市とソフトバンクが2019年1月に締結した包括連携協定※4の連携分野の一つである、「女性が働きやすく、活躍できるまちの実現に関すること」の取り組みの一環として、ソフトバンクとデザインセンターが共同で実施したものです。汐見台地区で子育てが一段落した方や、諸事情により通勤が困難な方を対象に、ソフトバンク内で実施しました。
ワーカーが従事した業務内容は、データ処理だけでなく記事や資料の作成、企画提案まで多岐にわたり、打ち合わせを必要とする業務や、数人で共同して進めていく業務なども十分対応できることが分かりました。また、ワーカーがこれらの業務を担うことで、従来担当社員が行っていた業務量が削減され、担当社員は別の業務に着手することが可能となりました。
ソフトバンクとデザインセンターは今回の実験結果を基に、今後も多くの企業で活用できる新しい働き方を提案することで、「住みたい」「住み続けたい」まちを実現し、「SDGs未来都市・横浜」の達成を目指していきます。
報告書の詳細は、こちらをご覧ください。
ショートタイムテレワークについて
従来のテレワークやクラウドソーシングなどと異なり、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのICT機器を活用し、自宅や自宅の近隣ワーキングスペースで、週8時間程度の超短時間勤務を行う、時間や場所に縛られない新しい雇用・就労形態です。ICT機器をお互いに常時接続するなど、ICTの利点を最大限に生かすことにより、仕事を一緒に行うメンバーとコミュニケーションを密に取れるなど、同一のオフィス空間で業務を行う状況に近い環境を実現します。
ショートタイムテレワークの働き方イメージ
- [注]
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- ※1「SDGs未来都市・横浜」の実現を目指し、環境・経済・社会的課題の統合的解決を図る、横浜型「大都市モデル」の創出に向け、市民・企業・大学など多様な主体との連携によって自らも課題解決に取り組む中間支援組織です。
- ※22017(平成29)年度「女性の就業ニーズ調査」
- ※3国が自治体による持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを公募し、優れた取り組みを提案する都市を「SDGs未来都市」(29都市)として選定したものです。
- ※4横浜市とソフトバンクは、「SDGs未来都市・横浜」の実現に向け、2019年1月に包括連携協定を締結しました。包括連携協定および「ショートタイムテレワーク」の取り組みについては、下記のプレスリリースをご参照ください。
「SDGs未来都市・横浜」の実現に向けて横浜市とソフトバンク株式会社が包括連携協定を締結(PDF形式)
ソフトバンクが横浜市と「ショートタイムテレワーク」の実証実験を3月から開始
- ※1
実証実験概要
1. 実施期間 | 2019年3月1日~8月31日 |
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2. 対象者 | 汐見台地区(横浜市磯子区)在住で、子育てが一段落した方や、何らかの理由による制限があり通勤が困難な方。 |
3. 職種 | ソフトバンクのCSR部門(社会貢献部門)の企画や一般事務、企画サポート |
4. 主な業務内容 | プログラムの機能仕様書作成(要件定義)、Pepperのプログラミング作業、検証・本番環境でのプログラム動作確認、マニュアルや社内説明用資料作成、サイト遷移図作成、公式Facebookページに投稿する文案やイントラネットに掲載する記事の作成および投稿・掲載、スプレッドシートのマクロを使ったデータ集計・分析、月次報告書ファイルの更新、ファイルデータ化と管理、アンケート用紙作成、問題・課題などのヒアリングのまとめと報告、取引先との調整、各種調査、他 |
5. 使用したICT機器など | パソコン、スマートフォン、タブレットを無償貸与して、ビデオ通話などのコミュニケーションツールを利用 |
6. 勤務時間 | 週8時間程度 |
7. 勤務場所 | 自宅または汐見台福祉センター(所在地:横浜市磯子区汐見台2-4-6) |
8. 参加者数 | 働き手6人、雇用側44人 |
9. 報告書 | 「SDGs 未来都市・横浜市」の実現に向けた汐見台地区「ショートタイムテレワーク」実証実験報告書 |
実証実験参加者へのアンケート結果
<働き手側(ワーカー)>(N=6)
開始当初からワーカーの満足度は非常に高く、実証実験終了が近づく頃には遠隔でのコミュニケーションに支障を感じないと答えるワーカーが増える結果となった。
満足度について
ICT活用によるコミュニケーション手段について
仕事に復帰する自信がついたか
<雇用側(担当社員)>(N=12)
開始時期には全項目において「どちらでもない」と回答した担当社員が多かったが、徐々にワーカーに任せることに慣れて業務生産性の向上を実感したと答える担当社員が増える結果となった。
満足度について
勤務時間・勤務場所は共に働く上で障害にならないことを実感できたか
業務生産性はあがったか
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- その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。