プレスリリース 2019年

ヘルスケアを軸としたAIアシスタントに関する
共同研究を実施

2019年12月17日
慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエア
ソフトバンク株式会社

慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエアとソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、理想的なライフデザインの実現をサポートするAI(人工知能)サービスの社会実装に向けた包括連携協定を2019年12月10日に締結し、ヘルスケアを軸としたAIアシスタントの開発と社会実装に向けた共同研究を実施することになりましたので、お知らせします。

1. 背景

日本社会は現在、少子高齢化や医療費の増加などの課題を抱え、健康や予防医療への関心が高まっています。また、科学技術や産業の発展に伴い、人々のライフスタイルが急激に変化し、複雑化しています。そうした中、人々にとって最適なヘルスケアは一様ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態を意味する「ウェルビーイング(Well-being)」という観点でヘルスケアを考える必要性が増しています。

慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室の宮田 裕章教授は、下記のように述べています。
「超高齢化社会に突入する日本においては、病気になってからの対応だけでなく、より早い段階からの対応が必要です。この時、“魅力的な生き方が自然と健康につながる”ということや“格差や病気が人生の障害にならない”というような観点でヘルスケアを考えることが重要になります。人々の多様な生き方を支える上で、これまでの医療機関が保有するデータだけでなく、5G環境下で活用可能になるIoTデータや、人々を軸にしたスマートフォンなどから得られるライフログデータが重要になります。このプロジェクトでは、ソフトバンクの最先端のテクノロジーと、慶應義塾大学が切り拓く学術的知見を組み合わせることで、人々の多様な生き方に寄り添いウェルビーイングを高める実践的研究を行っていきます」

ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、情報革命を通して人類と社会への貢献を推進しています。現在「Beyond Carrier」戦略を掲げ、通信事業を基盤に、先端技術を活用して産業のデジタル化と社会課題解決を推進し、新規事業領域を拡大しています。医療・ヘルスケア領域においては、5GやAI、IoTをはじめとする先端技術を活用し、さまざまなパートナーと共創しながら、病気の予防と治療の両面からアプローチしています。

2. 共同研究の概要

両者が持つ知見や資源を生かし、人々の健康的な生活習慣や行動をサポートするAIアシスタントの研究を行い、人々が持続的にウェルビーイングを実現できる社会を目指します。宮田 裕章教授を中心とするプロジェクトチームが、慶應義塾大学のウェルビーイングリサーチセンターでの研究において培った医学的観点と、ソフトバンクのAIやIoTをはじめとする技術やサービスに関するノウハウを生かして、今後開発予定のヘルスケアサービスなどを通して取得されるビッグデータを解析し、AIのアルゴリズムを研究・開発していきます。

[注]
  1. この共同研究で取り扱うデータは、個人情報保護法ならびにその法令に従い、適切に扱います。

慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエアについて

川崎市の殿町国際戦略拠点キングスカイフロントに集積する企業および研究機関などとの連携・協力によるイノベーションの創出を目指し、科学技術振興機構リサーチコンプレックス推進プログラムを活用したウェルビーイングの研究などを推進しています。

[注]
  1. 慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエアの詳細は、こちらをご覧ください。
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