プレスリリース 2020年
全国の“ソフトバンク”および“ワイモバイル”
携帯電話取扱店の手提げ袋に新素材を使用した
「Bio LIMEX Bag」を導入し、地球環境保護に貢献
~全国約6,000店舗で年間約550万枚のプラスチック素材の手提げ袋を廃止し、
石油由来プラスチックの使用量を削減~
2020年2月17日
ソフトバンク株式会社
株式会社TBM
ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙、以下「ソフトバンク」)と、紙・プラスチックの代替となる環境配慮型の新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑 敦義、以下「TBM」)は、全国約6,000の全ての“ソフトバンク”および“ワイモバイル”の携帯電話取扱店で使用する手提げ袋に、石灰石と植物由来樹脂を使用した「Bio LIMEX Bag(バイオライメックスバッグ)」を2020年5月から順次導入することを発表します。「Bio LIMEX Bag」は、従来のプラスチック製の袋と比較して石油由来プラスチックの使用量や二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減できる高い環境性能を有しており、2019年6月に開催されたG20大阪サミットの会場内の運営品としても採用されました。
ソフトバンクは、店舗で年間約550万枚を使用しているプラスチック製の手提げ袋を廃止し、「Bio LIMEX Bag」へ切り替えることでプラスチックごみを削減するとともに、資源保全や気候変動対策など、地球環境保護に貢献していきます。ソフトバンクとTBMは、LIMEX製品の活用を通して地球環境に配慮した循環型社会の実現に取り組んでいきます。
背景
持続可能な開発目標(SDGs)やプラスチック問題の課題解決に向けて、企業の対応が求められています。海外で使い捨てプラスチックを規制する動きは強まり、アフリカ諸国やインド、中国など40カ国以上が既にレジ袋の使用を厳しく制限されている他、欧州連合(EU)は使い捨てプラスチックを禁止する法案が可決されています。日本国内でも、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための重点戦略の1つとして、経済産業省より2020年7月からの「レジ袋有料義務化」が発表されました。
世界各地でプラスチック規制が高まる中、プラスチック袋の代替素材として、石灰石を主原料にした「Bio LIMEX Bag」は、G20大阪サミットの運営品に採用され、また自治体などのイベント時の袋として導入が進んでいます。TBMは昨年12月、マドリードで開催されたCOP25(第25回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加し、「Bio LIMEX Bag」および「LIMEX Bag」を紹介しました。現在、LIMEXは、世界中から500件以上の引き合いを頂くなど注目を集めています。
概要
ソフトバンクは、地球環境保護への貢献の取り組みとして、“ソフトバンク”および“ワイモバイル”の携帯電話取扱店で、お客さまにカタログなどをお渡しする際に使用しているプラスチック製手提げ袋について、紙袋など代替素材への切り替えを検討してきました。2019年12月から、全国の直営店や神奈川県と福井県の一部店舗でLIMEX製品の試験導入を実施し、石油由来プラスチックの使用量を削減できる環境性能に加えて、プラスチック製品と変わらない十分な耐久性、柔軟な手触りなどを評価した結果、全店舗での導入に至りました。「Bio LIMEX Bag」は、主原料として石灰石と植物由来樹脂を使用しており、従来のプラスチック製の袋と比較して石油由来プラスチックの使用量やCO2の排出量を大幅に削減できます。2020年5月から全国の“ソフトバンク”および“ワイモバイル”の携帯電話取扱店約6,000店舗にて、順次導入を開始します。
本導入による環境資源への貢献
“ソフトバンク”および“ワイモバイル”の携帯電話取扱店で利用している年間約550万枚のプラスチック製の手提げ袋を「Bio LIMEX Bag」へ切り替えることにより、石油由来プラスチックの使用量を約40トン削減できる効果※1があると見込んでいます。
- [注]
-
- ※1TBM算出
- ※1
Bio LIMEX Bagとは
主原料として石灰石と植物由来樹脂を使用しており、従来のプラスチック製の袋と比べて、石油由来プラスチックの使用量やCO2の排出量を削減することができます。また、石灰石を使用することで、一般的な紙袋と比べて水や森林の資源保全に貢献しながら、安価な価格を実現します。レジ袋、買い物袋、ゴミ袋など、幅広い種類やサイズに対応しています。
「LIMEX(ライメックス)」について
LIMEXとは
TBMが開発した、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料です。LIMEXを利用することで、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替製品(ストーンペーパーとは異なるLIMEXシート)や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチック代替製品(LIMEXペレット)を製造することが可能です。
- 2013年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
- 2014年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む30か国以上で登録済。
- 2015年、宮城県白石市に年産6,000トンのLIMEXを製造する第1工場を建設。
- 2016年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
- 2017年、「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞
- 2018年、COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
- 2019年、軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場で使用された運営品としてLIMEX製品が採用
紙の代替として
- 通常、普通紙1トン生産する場合、木を約20本、水を約85トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6~0.8トンとポリオレフィン約0.2~0.4トンからLIMEXの紙代替製品(LIMEXシート)1トンを生産可能。
- [注]
-
- ※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
- ※LIMEXシート製品(紙代製品)は可燃であるため、古紙回収に混ぜない。
- ※
プラスチックの代替として
- 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXでは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
- LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されているが、石油由来樹脂をバイオ由来の素材に置き換えたBio LIMEX製品を発表(袋の代替製品)。
- 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
- LIMEXの印刷物等のリサイクル材から、LIMEX製のプラスチック成型品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。(LIMEXのアップサイクル)
資源としての石灰石の埋蔵量
- 日本でも100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
株式会社TBM
代表取締役CEO | 山﨑 敦義 |
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本社 | 東京都中央区銀座 2-7-17-6F |
設立 | 2011年 |
資本金 | 107億4,480万円(資本準備金含む)/2019年2月時点 |
事業内容 | LIMEX及びLIMEX製品の開発・製造・販売 |
URL | https://tb-m.com/ |
- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
- TBMおよびLIMEXの名称、ロゴは、日本国およびその他の国おける株式会社TBMの登録商標または商標です。
- 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。