プレスリリース 2020年
SDGsの取り組みの強化について
〜「すべてのモノ、情報、心がつながる世の中を」をコンセプトに、
推進体制を構築して成長戦略を加速〜
2020年5月11日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、「SDGs(持続可能な開発目標)※」の課題解決を重要な経営課題と捉え、国際社会が追求する社会課題の解決に貢献することにより、企業価値の向上と持続的な社会の実現に取り組みます。
ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、企業価値の向上に努めてきました。そしてこの経営理念を、成長戦略である「Beyond Carrier戦略」を通じて具現化するために、5G(第5世代移動通信システム)・IoT・AI(人工知能)などのテクノロジーによって社会課題の解決に貢献できる分野・テーマとして、ソフトバンクおよび子会社(以下「当社グループ」)の6つの重要課題(以下「マテリアリティ」)を特定しました。今後「すべてのモノ、情報、心がつながる世の中を」を取り組みのコンセプトとして、このマテリアリティの解決を通じたグループ全体の事業成長を目指します。
この取り組みを推進するために、取締役会の諮問機関として「SDGs推進委員会」を2020年3月24日付で設置しました。代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮内 謙が最高SDGs推進責任者に就任し、当社グループのSDGsおよびサステナビリティ活動全体の責任を担います。また、4月1日に「SDGs推進室」を新設し、専務執行役員 兼 CHROの青野 史寛がSDGs推進担当役員として、当社グループのSDGsおよびサステナビリティ活動を推進します。
ソフトバンクは、5G・IoT・AIなどの技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(以下「DX」)を、産業の発展やライフスタイルの変革を加速する新たなソリューションとしていち早く提供してきました。今後、当社グループの全従業員がSDGsに一丸となって取り組むことで、社会や人々の課題を解決し、SDGsが目指す持続可能な社会の実現に一層貢献していきます。
詳細はウェブサイト「サステナビリティ」をご覧ください。
- [注]
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- ※Sustainable Development Goalsの略称で、2030年までの達成を目指して、豊かで活力のある未来を創るための17のゴールと169のターゲットを定め、2015年に国連で採択された世界規模の取り組み。
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当社グループの6つのマテリアリティ
当社グループのマテリアリティの特定に当たって、「外部の重要度」および「自社の重要度」から決定しました。「外部の重要度」については、有識者や投資家、外部イニシアチブなどからの技術開発や事業による社会貢献への要請内容を基に策定しました。「自社の重要度」については、SDGs推進委員会における協議と、各統括部門や当社グループの事業の状況および計画をベースに、将来どのような事業やサービスを実現できるかという観点で検討して策定しました。
ソフトバンクの6つの重要課題(マテリアリティ)
- (1)DXによる社会・産業の構築
5GやAIなどの最新のテクノロジーを活用し、新しい産業を創出するとともに、世の中のさまざまなビジネスを変革していくためのソリューションを提供します。
創出価値
- (1)最先端テクノロジーによる産業基盤拡充と効率化
- (2)DXによる新しい産業の創出
- (3)地域社会の活性化(地方創生)
主な事業
- 5Gやビッグデータ、AIなどの活用
- AIやRPA(Robotic Process Automation)、IoTなどによる産業の効率化
- お客さまとの共創を通じたDXソリューションによる多様な産業での新規ビジネスの創出
- 地域社会、自治体へのDXソリューションの提供による社会課題の解決
- スマートシティーの実現に向けた共創
- 自治体との連携や地方を活性化するテクノロジーを活用した取り組み
- (1)
- (2)人・情報をつなぎ新しい感動を創出
スマートデバイスの普及を促進し、これらを活用した新しい体験の提供を通じてお客さまの豊かなライフスタイルを実現すると同時に、人・情報をつなぐ魅力的なプラットフォームを提供し、お客さまとパートナー双方にとっての価値を生み出します。
創出価値
- (1)スマートデバイス普及を通じた魅力的な顧客価値の実現
- (2)誰もが情報へアクセスできる環境の提供
- (3)ICT活用による新たなライフスタイルと生活基盤の高度化
主な事業
- スマートデバイスの普及やマルチブランドによる幅広い顧客価値、料金プラン、サービスの提供
- VR、スポーツ観戦など5Gを活用した新たな体験の提供
- 全国のショップでのスマホ教室の開催
- インターネットでのニュース提供や各種情報へのアクセシビリティの向上
- 世界中のインターネット通信の拡大を促進
- スマホを起点としたネットショッピングの拡充や、新たな決済手段の提供、物流の効率化に向けた取り組み
- ICTを活用した教育・医療・金融分野への貢献
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(3)オープンイノベーションによる新規ビジネスの創出
グローバルのトップランナー企業とのつながりを生かし、新規ビジネスの創出および最新のテクノロジーやビジネスモデルを日本で展開するとともに、新たなビジネスの拡大や普及を支えていく高度な人材の育成と組織の構築を推進します。
創出価値
- (1)最先端テクノロジーによる新しいビジネスモデルの展開
- (2)海外の最先端ビジネスのインキュベートとスパイラルアップ
- (3)成長をけん引する人材採用・育成と事業創出のための仕組みの構築
主な事業
- 安心で快適なモビリティー社会の実現
- 成層圏での高高度通信ネットワークの構築
- 自動運転車の実用化による移動機会の提供
- 革新的なコミュニティー型ワークスペースの提供
- AIとデータ分析技術を活用したタクシー配車プラットフォームの提供
- バーコード決済やQRコード決済の普及によるキャッシュレス化の推進
- 新規事業および成長事業への人材シフトを目的としたジョブポスティング制度の導入
- 業務効率化による新規事業への人員の配置
- 新規事業の創出や推進に必要な人材の採用・育成や各種制度、処遇の導入
- (1)
- (4)テクノロジーのチカラで地球環境へ貢献
持続可能性のある地球を次の世代につなぐため、最新のテクノロジーを活用し、気候変動への対応や循環型社会の推進、自然エネルギーの普及に貢献します。
創出価値
- (1)テクノロジーや事業を通じた気候変動への貢献
- (2)循環型社会の推進(サーキュラーエコノミー)
- (3)自然エネルギー普及を通じた豊かな社会の実現
主な事業
- 省エネルギー設備への転換
- IoTの活用による電力使用の効率化、環境への配慮
- 携帯電話のリサイクル、紙・プラスチックの代替素材を用いた手提げ袋の導入、スマートデバイスの活用によるペーパーレス化の推進
- 無駄な水資源の利用や廃棄物の削減
- 「自然でんき」の提供による自然エネルギーの普及
- 携帯電話基地局の再生可能エネルギーへのシフト
- (1)
- (5)質の高い社会ネットワークの構築
通信ネットワークはライフラインであるという考えに基づき、どんなときでも安定的につながるネットワークの維持に全力を尽くすとともに、お客さまの大切なデータを保護します。
創出価値
- (1)持続的な生活インフラの整備
- (2)防災・減災に貢献する盤石な通信インフラの構築
- (3)データセキュリティーとプライバシー保護の取り組みの推進
主な事業
- 「高速・大容量」「超高信頼低遅延」「多数同時接続」の通信が可能な5Gネットワークの構築
- 安定的につながる通信サービスの提供
- 基幹ネットワークの冗長化
- 係留気球無線中継システムによる災害時の通信の確保
- AIを活用したネットワークの監視・運用
- 高度なセキュリティー環境の整備・運用
- 社員へのセキュリティー教育の徹底
- (1)
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(6)レジリエントな経営基盤の発展
コーポレート・ガバナンス体制の高度化を図るとともに、ステークホルダーの皆さまとの継続的な対話を通じて、社会に信用される誠実な企業統治を行います。また、最新のテクノロジーを活用しながら、多様な人材が活躍できる先進的職場環境を構築し、イノベーションの創発と従業員の幸福度向上を図ります。
創出価値
- (1)コーポレート・ガバナンスの高度化と実効性の担保
- (2)ステークホルダーとの協働による持続的な発展
- (3)社員の幸福度向上とダイバーシティ&インクルージョン
- (4)先進的な職場環境による生産性の向上
主な事業
- コーポレートガバナンス体制の整備、コンプライアンス違反の防止徹底
- 高度な内部統制、反社会的勢力の排除、腐敗防止
- 倫理的な調達・取引
- 健全で透明性の高い情報公開
- 災害協定や緊急災害対応アライアンス「SEMA」など地域社会との連携
- 社員成長、キャリア実現支援(フリーエージェント/ジョブポスティング制度、ソフトバンクユニバーシティ、SB版キャリアドック)
- 公平な評価・登用制度
- 女性活躍の推進、障がい者採用と雇用の定着、LGBTに関する取り組み
- ハラスメントの防止
- 働き方改革(スーパーフレックスタイム制、テレワーク、AIやRPAなどの活用による業務改善、副業の許可)
- 健康経営の推進
- スマートビルへの本社移転
- 時間や場所に縛られない多様な働き方の推進(テレワークやコワーキングスペースの活用)
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- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
- その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。