プレスリリース 2020年

香川大学とソフトバンク、
アプリを活用して障がいのある方の
社会参加を推進する共同研究を実施

~困りごとを抱える方の生活と社会参加を支援するアプリを開発~

2020年7月28日
国立大学法人 香川大学
ソフトバンク株式会社

国立大学法人 香川大学(以下「香川大学」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、アプリを活用して、障がいのある方の生活の質向上や社会参加を促進するための共同研究を実施することを2020年7月28日に合意しましたのでお知らせします。

共同研究の背景

知的障がいや発達障がいのある方は、それぞれ異なる症状をかかえていますが、ICT(情報通信技術)による支援によって、日常生活におけるさまざまな不都合を改善できる場合が多くあります。

香川大学教育学部では、自閉症や知的障がいのある子どもが、ICTを活用することで本来の能力を発揮できるようにする支援技術や、特別支援教育の分野で先進的な研究に取り組んでいます。ソフトバンクは、日常生活で困りごとを抱える方の社会参加を支援するサービスであるアプリ「アシストガイド」の提供を目指して、2017年から企画・開発しています。「アシストガイド」は、香川大学教育学部 特別支援教育領域 坂井聡研究室・技術領域 宮崎英一研究室のアドバイスの下、知的障がいや発達障がいのある方にも活用していただく可能性を検討してきました。

今回の共同研究では、香川大学の支援技術の知見とソフトバンクの開発技術を組み合わせ、「アシストガイド」の機能向上や活用方法の調査、普及活動などを実施します。これにより、香川大学とソフトバンクは、障がいのある方が本来の能力を発揮できる社会を目指します。

1. 共同研究の概要

日常生活で困りごとを抱える方の生活の質向上や社会参加の機会を増加させることを目的に、ソフトバンクが開発しているアプリ「アシストガイド」に関する共同研究を実施します。「アシストガイド」は、知的障がいや発達障がいのある方を例として、困りごとを抱える方の日常生活や社会活動を、保護者や支援者がサポートできるアプリで、ソフトバンクが2020年中に提供することを予定しています。

2. 共同研究の期間

2021年9月30日まで

3. 共同研究のテーマ

  • 知的障がいや発達障がいのある方およびその保護者や支援者が求める機能の調査
  • ライフステージに合わせたICT活用方法の調査および機能改善に関わる取り組み
  • 教育現場での試用と検証、課題の発見
  • 関係団体への情報発信や講演会などによる普及促進活動

「SDGs」の取り組みについて

この共同研究は「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴールのうち、主に下記のゴールに取り組むものです。

SDGs

ソフトバンクは、「SDGs」の課題解決を重要な経営課題と捉え、国際社会が追求する社会課題の解決に貢献することにより、企業価値の向上と持続的な社会の実現に取り組んでいます。今回の共同研究は、ソフトバンクが「SDGs」で特定する、6つのマテリアリティ(重要課題)のうち、「人・情報をつなぎ新しい感動を創出」というテーマで取り組む活動であり、この活動を通じて、障害のあるなしにかかわらず「誰もが情報へアクセスできる環境の提供」の実現を目指します。ソフトバンクの「SDGs」の取り組みに関する詳細はウェブサイト「サステナビリティ」をご覧ください。

[注]
  1. Sustainable Development Goalsの略称で、2030年までの達成を目指して、豊かで活力のある未来を創るための17のゴールと169のターゲットを定め、2015年に国連で採択された世界規模の取り組み。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。