プレスリリース 2020年

“ソフトバンク”、困りごとを抱える子どもの日常生活と
社会参加を支援するアプリ「アシストガイド」を提供

2020年10月27日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、“ソフトバンク”の新たなサービスとして、困りごとを抱える子どもの日常生活や社会活動を支援するアプリ「アシストガイド」の提供を、2020年10月27日に開始します。「アシストガイド」は、保護者や支援者および子ども自身が、子どもの「やること」とその「やりかた」を視覚的に登録することができるアプリです。子どもはアプリに登録された情報を確認することで、自ら行動しやすくなります。

知的障がいや発達障がいがある子どもを例として、困りごとを抱える子どもはそれぞれ異なる症状を抱えていますが、ICT(情報通信技術)による支援によって、日常生活におけるさまざまな不都合を改善できる場合が多くあります。特に「やること」とその「やりかた」を視覚的に分かりやすく提示すれば、一人ではできなかったことができるようになる可能性があるため、保護者や支援者が「やること」や「やりかた」を写真やイラストなどを用いて手作りで作成するケースも多いです。「アシストガイド」では、保護者や支援者がアプリを活用して、「やること」と「やりかた」を簡単に視覚的に作成することができるため、保護者や支援者の負担を低減するとともに、きめ細やかな支援が可能になります。

国立大学法人 香川大学(以下「香川大学」)との共同研究により、2020年9月から10月にかけて実施した事前の実証実験でも期待通りの効果が得られたことを確認しました。ソフトバンクは「アシストガイド」の提供を通して、困りごとを抱える子どもが本来の能力を発揮できる社会を目指します。

アシストガイド

「アシストガイド」の詳細は、こちらをご覧ください。
香川大学との共同研究については、こちらのプレスリリースをご覧ください。

「アシストガイド」の概要

1. 内容

困りごとを抱える子どもの日常生活や社会活動を支援するアプリです。保護者や支援者は、子どもの「やること」「やりかた」を「アシストガイド」に簡単に登録することができます。子どもは「アシストガイド」で、その日に「やること」を一つずつ順番に確認することができます。実行方法が分からない場合には、その「やりかた」「行きかた」「持ちもの」を「アシストガイド」で視覚的に確認することができます。

主な機能

(1)予定の作成・確認 (2)おたすけメモの作成・確認
一日の「やること」を順序立てて登録することができます。毎日、毎週繰り返す予定も登録できます。
予定の作成・確認
「やりかた」「行きかた」「持ちもの」などを、視覚的に分かりやすい絵カード形式で登録できます。
おたすけメモの作成・確認

2. 利用方法

「アシストガイド」アプリをダウンロードすることでご利用いただけます。お申し込みは不要です。

3. 利用料金

無料

4. 対応機種

iOS 12 以上のiPhoneとiPad、Android™ 9.0以上のスマートフォンとタブレット

香川大学との共同研究で、これまでに寄せられた利用者の声

子ども
  • 次にすることが分かりやすいので助かります。初めての場所でも確認してポストに手紙を入れるお手伝いができました。
  • 持ち物ボタンでチェックすると、忘れ物をせずに授業へ行くことができました。
  • 終わった内容と次の内容が区別されていて、分かりやすいです。
保護者
  • 完了した予定をさかのぼって見ることができるので、振り返りができて、会話の話題になるのも良いと思います。
  • いろいろな使い方を試して、子どもができることを増やしていけば、将来の生活に役立つと感じました。子どもが、このアプリを使って達成できたときの表情が良かったです。
  • 子どもの希望に応じて項目を追加できるので、子どもごとに異なるニーズに合わせることができます。
  • できたことが二重三重に積み重なり、子どもは達成感を味わうことができていました。
支援者(学校の教員など)
  • カレンダーでの振り返りや、先の予定が確認できることで、コミュニケーションの話題を共有でき、話が弾みます。保護者とも確認でき、共通理解を図ることができるのも良いと思います。
  • 子どもごとの予定表を作成でき、楽しく確認することができました。
  • 入力が分かりやすく、簡単に手順表を作ることができました。活動が終わった後に、できたことが表示されるので、使っている子どもも達成感があるようでした。

「SDGs」の取り組みについて

「アシストガイド」の提供は、「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴールのうち、主に下記のゴールに取り組むものです。

「SDGs」の取り組みについて

ソフトバンクは、「SDGs」の課題解決を重要な経営課題と捉え、国際社会が追求する社会課題の解決に貢献することにより、企業価値の向上と持続的な社会の実現に取り組んでいます。「アシストガイド」は、ソフトバンクが「SDGs」で特定する、六つのマテリアリティ(重要課題)のうち、「人・情報をつなぎ新しい感動を創出」というテーマで取り組む活動であり、この活動を通して、障がいのあるなしにかかわらず「誰もが情報へアクセスできる環境の提供」の実現を目指します。ソフトバンクの「SDGs」の取り組みに関する詳細は、ウェブサイト「サステナビリティ」をご覧ください。

[注]
  1. Sustainable Development Goalsの略称で、2030年までの達成を目指して、豊かで活力のある未来を創るための17のゴールと169のターゲットを定め、2015年に国連で採択された世界規模の取り組み。
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