プレスリリース 2023年

ICTを活用した楽しい授業づくりや
教員の働き方の改善を目的に、
学校教育のDXに向けた取り組みを開始

~授業の動画などを簡単に共有できる仕組みを活用した実証研究をスタート~

2023年3月2日
国立大学法人奈良国立大学機構 奈良教育大学
ソフトバンク株式会社

国立大学法人奈良国立大学機構 奈良教育大学(学長:宮下 俊也、以下「奈良教育大学」)とソフトバンク株式会社(代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一、以下「ソフトバンク」)は、学校教育のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現などに関する連携協定を2023年3月2日に締結し、動画で授業のノウハウを共有する仕組みなどを活用して授業の質を向上させ、先生と子どもたちが楽しく学べる授業づくりや教員の働き方改革によって、教育を改善する取り組み(以下「本取り組み」)を開始します。

本取り組みの一環として、ソフトバンクが法人向けに提供する動画共有サービス「ビジュアモール ムービーライブラリ」を活用して、授業の様子や研修の動画を教員・学校間で安心・安全かつ便利に共有できる環境を整え、奈良県内の小中高特別支援学校などをはじめとする学校園をフィールドにした実証のための共同研究に取り組みます。

現在、学校教育の現場には、教員の長時間労働や人材不足による授業の質の低下が心配されるなど、さまざまな課題があります。授業を改善するためには教員が継続的に学ぶことがとても重要ですが、これまでは、他の教員のノウハウを学ぶ機会は身近な教員からの伝達や公開授業などに限られ、自分の授業を振り返る機会はあまりありませんでした。また、文部科学省の「GIGAスクール構想」によって教育現場のICT(情報通信技術)環境の整備が進められていますが、学校ではまだ十分に活用されていないという現実があります。今回の実証では、動画を活用して個人や学校内にとどまっていた知見やノウハウのスムーズな共有を実現することで、教員の学びの質と量を効率的に向上させ、授業の準備にかかる時間などの削減を目指します。また、教員や教職を目指す学生が動画共有プラットフォームを利用する経験などを通して、ICTを活用した新しい教育を創造することにも取り組みます。

今後、奈良教育大学とソフトバンクは、協定内容に基づき、学校教育における課題の解決を目的にさまざまな実証を行い、教育のDXを実現するための手法の研究やコンテンツの開発、ソリューションの実用化などに取り組んでいきます。

なお、教育関係者向けに、本取り組みの目的や実証内容について説明するイベントを、3月18日にオンラインで開催します。参加は無料で、3月2日から参加申し込みを受け付けます。イベントの詳細や視聴の申し込みは、特設ページをご覧ください。

両者の役割

【奈良教育大学】

  • 学校現場における課題の抽出
  • 今後教員に求められる力の定義、授業モデルの創出
  • 研究・実証フィールドの提供

【ソフトバンク】

  • 本取り組みにおける企画の推進
  • AI(人工知能)やクラウド環境などの提供
  • 効果的な手段の実現に向けたソリューションの開発
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。