プレスリリース 2023年

2023年11月18日および20日に発生した
固定電話サービスの障害に対する行政指導について

2023年12月27日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、2023年11月18日および20日に発生した「おとくライン」および「おとく光電話」の障害(以下「本通信障害」)に関して、お客さまに多大なるご迷惑とご不便をおかけしたことを深くおわび申し上げます。本通信障害に対して本日、総務省から書面による指導を受けたことをお知らせします。ソフトバンクは、本通信障害が発生したことを重く受け止め、再発防止の徹底を図り、サービスの安定的な運用に向けて全力で取り組んでいきます。

ソフトバンクが12月18日に総務省に提出した本通信障害に関する報告書の要旨は、下記の通りです。

1. 影響期間

  1. (1)
    2023年11月18日(土)午後1時46分ごろから19日(日)午前3時53分まで(14時間7分)
  2. (2)
    2023年11月20日(月)午前8時30分ごろから同日午後0時1分まで(3時間31分)

2. 影響エリア

  • 東日本エリア

    (北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県)

  • 西日本エリア

    ※ 西日本エリアの影響期間は34分間です。(11月18日(土)午後1時46分ごろから午後2時20分まで)
    (富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)

3. 影響サービス

  • 法人のお客さま:おとくライン、おとく光電話
  • 個人のお客さま:おとくライン

4. 影響数

影響総数(東日本および西日本エリア)
約21万4,000(法人:約13万3,000社、個人:約8万1,000回線)

[注]
  1. 東日本エリアおよび西日本エリアにおいて同一名義の契約がある利用者は、重複分を除いています。

内訳

  • 東日本エリア:

    最大約11万8,000(法人のお客さま:約7万4,000社、個人のお客さま:約4万4,000回線)

  • 西日本エリア:

    ※ 西日本エリアの影響期間は34分間です。(11月18日(土)午後1時46分ごろから午後2時20分まで)
    最大約11万5,000(法人のお客さま:約7万8,000社、個人のお客さま:約3万7,000回線)

5. 影響内容

  • 上記のサービスが、お客さまによっては利用できない状況または利用しづらい状況が発生していました。
  • 緊急通報も、お客さまによっては利用できない状況または利用しづらい時間帯が発生していました。(影響期間:2023年11月18日(土)午後1時46分ごろから19日(日)午前3時53分までの14時間7分、11月20日(月)午前8時30分ごろから午前10時ごろまでの1時間30分)

6. 原因および対処・措置

  1. (1)
    2023年11月18日に発生した通信障害
    東日本における加入者情報データベース※1に故障が発生したため、西日本の加入者情報データベースへの切り替えを実施しましたが、この切り替えについて十分な事前検証ができていなかったことに起因し、東日本の交換機※2のソフトウエアの不具合が生じて処理性能が低下しました。この結果、発着信がしづらい状況になりました。
    これに対して、交換機の再起動および通信の制御を行うことで復旧しました。さらに、故障の疑いがある機器の部品の交換を実施しました。
  2. (2)
    2023年11月20日に発生した通信障害
    11月18日に本来の故障箇所とは別の箇所の部品を交換していたことから、東日本における加入者情報データベースにおいて故障が再発しました。これを受けて、西日本の加入者情報データベースへの切り替えを実施しましたが、再度東日本の交換機のソフトウエアに不具合が生じ、処理性能が低下しました、この事象を受けて、東日本で実際に故障が生じていた箇所の部品を交換しました。さらに、東日本の交換機の通信の制御を行い、東日本の加入者情報データベースへの切り戻し※3を実施したことで復旧しました。

7. 再発防止策

下記の再発防止策の実施が完了しています。

  • 事前動作検証のガイドラインを見直した他、交換機にソフトウエアの不具合を修正するパッチ適用※4を行い、有事の際に速やかに東西間で切り替え可能な体制を再構築
  • これまで東西間の冗長構成で運用してきたものを、東西それぞれでさらに二重化を実施
  • 機器の故障の疑いがある箇所を全て交換する手順に変更
[注]
  1. ※1
    お客さまの回線情報などを管理するデータベース
  2. ※2
    発信者の要求に従って通信回線間の接続を切り替え、通信を実現する設備
  3. ※3
    設備を故障前の状態に戻すこと
  4. ※4
    ソフトウエアにバグなどが生じた際、修正用のファイルを適用すること
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。