プレスリリース 2024年

SRv6 MUPを活用した
5G MECのフィールドトライアルを開始

2024年1月16日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、5G(第5世代移動通信システム)の特長を生かしたMEC(Multi-access Edge Computing)やネットワークスライシングなどを、低コストかつ容易に実現する技術「Segment Routing IPv6 Mobile User Plane」(以下「SRv6 MUP」)を活用した商用ネットワーク上で、5G MECのフィールドトライアルを開始しました。

MECでは、モバイルデバイスに近い場所にアプリケーションサーバーを展開することで、通信にかかる時間を大幅に短縮し、高速で低遅延なモバイルネットワークアプリケーションの実現が期待されています。しかし、SRv6 MUPを使わない場合、アプリケーション全体のシステムは、従来のモバイルデバイスとクラウドの構成にモバイル専用交換機とMECが加わることにより、設計・構築・運用が複雑になるという懸念があります。

ソフトバンクは、商用5Gネットワーク上で開始しているSRv6 MUPのフィールドトライアル環境に5G MECを加えることで、モバイル専用交換機を経由することなくモバイルデバイスとMECサーバー間の通信を可能にし、従来のモバイルネットワークと比べてシンプルで低コストかつ容易に、高速で低遅延なモバイルネットワークアプリケーションの実現を目指します。

さらに、このフィールドトライアル環境下において、Elixir言語※1による広域分散実行プラットフォーム(以下、「本プラットフォーム」)の実証実験が行われます。本プラットフォームは、クラウド、MECおよびモバイルデバイス間において、実行環境の複雑さによらず一貫した一つのシステム開発のみで、構築したアプリケーションを、最適な場所でシームレスに実行することができるようになるもので、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施するBeyond 5G研究開発促進事業、研究開発課題名「関数型パラダイムで実現するB5G時代の資源透過型広域分散コンピューティング環境」(採択番号04001)に参画する団体※2の開発成果※3です。

ソフトバンクはこの団体と共同で、本プラットフォームのデモンストレーションを、2024年1月17~19日に博多国際展示場&カンファレンスセンター(福岡市博多区)で開催される「JANOG53 Meeting」(日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ主催)で展示します。今回のデモンストレーションでは、ソフトバンクが新たに九州に開設した5G MECの拠点に広域分散実行プラットフォームのアプリケーションを展開し、「JANOG53 Meeting」の会場の5G SA(スタンドアローン)対応のモバイルデバイスから、SRv6 MUPを活用した最適な通信経路でアプリケーションにアクセスできることを示します。SRv6 MUPとシームレスな本プラットフォームがモバイルデバイスの位置に応じた最短経路を5G MECへ提供することで、アプリケーション開発者はMECの地理的な場所を気にせずモバイルデバイスに対して低遅延でのサービス提供が容易になります。

今後、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、AI(人工知能)を使った各種アプリケーションについて、限られた計算リソースしか持たないモバイルデバイスで処理が難しい高負荷な計算を、5Gネットワーク上のMECサーバーで稼働・処理させることで、遅延によるストレスをなくし、より快適に利用することができるようになることが期待できます。ソフトバンクは、SRv6 MUPがもたらす低遅延かつ高品質なMEC環境を、より多くのアプリケーション開発者に体験していただくための活動を推進していきます。

SRv6 MUPを活用した5G MECのフィールドトライアルを開始
[注]
  1. ※1
    並行処理の機能や関数型という特徴を持つ、コンピュータプログラミング言語
  2. ※2
    国立大学法人東京大学、高知県公立大学法人高知工科大学、国立大学法人大阪大学、株式会社シティネット、さくらインターネット株式会社、学校法人近畿大学
  3. ※3
    開発成果の詳細は、当該団体によるプレスリリースをご覧ください。
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