プレスリリース 2025年

アジアと米国を結ぶ光海底ケーブル
「E2A」の建設に合意

2025年3月24日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が加盟するE2Aコンソーシアムは、日本、台湾、韓国および米国を結ぶ光海底ケーブル「E2A」を建設することに合意しましたのでお知らせします。E2Aは、アジアと北米間のデジタル接続を大幅に強化する、総延長距離約1万2,500kmの太平洋横断の光海底ケーブルです。E2Aのシステム供給は、Alcatel Submarine Networks(ASN)が行います。

韓国・ソウルで行われた署名セレモニーの様子
韓国・ソウルで行われた署名セレモニーの様子

クラウドコンピューティングやデータ処理、次世代モバイルネットワークの需要の高まりに伴い、大容量かつ超低遅延のネットワークインフラの必要性が高まっています。E2Aは、グローバル通信における大きな前進であり、これまでにない高い性能とスケーラビリティー、信頼性を実現します。また、E2Aの建設は、サステナビリティを重視した設計に基づいて行われます。

E2Aは、丸山(日本・千葉)、頭城(台湾)、釜山(韓国)およびモロベイ(米国カリフォルニア州)で陸揚げされ、アジアと北米の主要なデジタルハブ間を接続します。高速かつ堅牢なバックボーンネットワークにより、太平洋地域におけるAI(人工知能)アプリケーションやデータセンター、クラウドサービスでの活用が可能になります。

また、E2Aは、最新の海底ネットワーク技術を活用します。主な特長は下記の通りです。

  • 容量192Tbps(テラビット毎秒)以上を実現する12本のファイバーペア
  • シームレスなスケーラビリティーとマルチオペレーター接続を可能にするオープンケーブルシステムアーキテクチャー
  • 18kVの電力供給による海底インフラストラクチャーの効率最適化
  • 次世代コンピューティングアプリケーションとデジタルサービスをサポートする最適化されたレイテンシー

E2Aは、2028年下期の運用開始を予定しており、これにより太平洋におけるデジタル接続が大幅に強化されます。

アジアと米国を結ぶ光海底ケーブル「E2A」

ソフトバンクの海底ケーブル戦略

ソフトバンクは、E2Aの日本の陸揚げ局として、千葉県南房総市に所在する「ソフトバンク丸山国際中継所」を提供します。ソフトバンク丸山国際中継所は、2020年8月に運用を開始した太平洋横断光海底ケーブル「JUPITER」※1や、2024年12月に運用を開始した「ADC」※2など多数の海底ケーブルが接続されており、2019年12月には、最新鋭のセキュリティー対策と強固な災害対策を施した新局舎が竣工し、国際通信のハブとして重要な役割を担っています。

ソフトバンクの執行役員 テクノロジーユニット統括 モバイル&ネットワーク本部 本部長の大矢晃之は、次のように述べています。
「今回、東アジアと米国を結ぶ新海底ケーブルのプロジェクトを始動させることができたことを、非常にうれしく思います。いよいよAIが本格的に実装される時代を迎え、情報の大動脈として日米間はもちろん主要アジア間を結ぶ国際海底ケーブルの重要性が高まっています。ソフトバンクはAI時代のインフラ構築により、グローバルでの多角的かつ安定的なプラットフォームの構築を進めていきます」

今後もソフトバンクは、世界的なモバイルネットワーク需要に対して継続的かつ安定的なサービスを提供するとともに、日本における国際海底ケーブルの重要な拠点を担うことで、通信業界に貢献していきます。

E2Aコンソーシアムについて

Chunghwa Telecom Co., Ltd.、SK Broadband Co. Ltd.、ソフトバンクおよびVerizon Business Global LLCで構成されたコンソーシアムです。

[注]
  1. ※1
    詳細は2017年10月30日付のプレスリリース「太平洋横断光海底ケーブル『JUPITER』の共同建設協定を締結」をご覧ください。
  2. ※2
    詳細は2024年12月19日付のプレスリリース「アジア太平洋地域を結ぶ約10,000kmの光海底ケーブル『Asia Direct Cable(ADC)』の運用を開始」をご覧ください。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。