「NVIDIA GB200 NVL72」を搭載した
AI計算基盤が稼働開始

ソフトバンク株式会社（以下「ソフトバンク」）は、「NVIDIA GB200 NVL72」を搭載したAI（人工知能）計算基盤が、2025年12月22日に稼働を開始しましたのでお知らせします。ソフトバンクは、このAI計算基盤を、お客さま専用のNVIDIA GPU（Graphics Processing Unit）を搭載したアクセラレーテッド コンピューティングリソースとして提供するサービスや、SB Intuitions株式会社の国産大規模言語モデル（LLM）「Sarashina」の商用サービスの開発などで活用します。

「NVIDIA GB200 NVL72」は、一つのラックに36基の「NVIDIA Grace CPU」と72基の「NVIDIA Blackwell GPU」を搭載した、ラックスケールのAIコンピューティングシステムです。このたび稼働を開始した「NVIDIA GB200 NVL72」を基にしたAI計算基盤は、1,224基の「NVIDIA Blackwell GPU」で構成されており、将来的には4,000基超まで拡張することで、10.6EFLOPS（エクサフロップス^※1）規模の計算処理能力を持つ大規模な計算基盤になる予定です。また、このAI計算基盤は、GPUやCPU（Central Processing Unit）を直接冷却する液冷（Direct-to-Chip）構造を採用しており、発熱が大きいAIチップを効率的に冷却することで、高密度なAI処理環境で安定した性能と優れた電力効率を実現します。

ソフトバンクは、AIとの共存社会に向けて、AI時代を支えるさまざまな社会基盤の構築に取り組んでいます。AI計算基盤の構築では、経済安全保障推進法に基づく経済産業省の「特定重要物資クラウドプログラムの供給確保計画」の認定^※2を受け、生成AIの幅広い開発者が利用できる計算資源を整備することで、国内における開発基盤の構築・サービス提供体制の強靱化に貢献します。今後、このAI計算基盤の自社グループでの利用をはじめ、日本国内の企業や研究機関に対してサービスとして提供する予定です。

[注]

1. ※1
   エクサ：10の18乗、フロップス：コンピューターの処理能力の単位。
2. ※2
   詳細はソフトバンクの2024年5月10日付のプレスリリース「経済産業省による「クラウドプログラム」の供給確保計画の認定について」をご覧ください。

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