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DE&Iの実現が成長の原動力に。動画に込められたソフトバンクのDE&Iへの思い

日常のさまざまな場面で「ダイバーシティ」という言葉が聞かれるようになり、多様性の時代と言われる現代。企業においても従業員の多様性を生かして競争力を高め、事業の成長を目指すD&I(ダイバーシティ・インクルージョン)、そして、最近ではさらに一歩進んだ概念として、「Equity(公平性)」を加えたDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の考え方を取り入れた組織づくりに注目が集まっています。

ソフトバンクでも積極的にDE&Iを推進しており、今回、DE&Iをテーマとしたブランドムービーが公開されました。 誰もが自分らしく活躍できる企業を目指すソフトバンクが考えるDE&Iとはどのようなものか、DE&Iの推進を担当する人事本部 人事総務PMO室の木戸あかりに話を聞きました。

木戸あかり(きど・あかり)

教えてくれた人

ソフトバンク株式会社
コーポレート統括 人事本部 人事総務PMO室 DE&I推進課 課長

木戸 あかり(きど・あかり)

ソフトバンク入社後は、組織人事、人材戦略、人事企画などを経験。2017年より女性活躍推進に関する取り組みをはじめとした、全社のダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂)の推進を担う。

ソフトバンクが考えるDE&Iの姿を動画に

「ダイバーシティ」という言葉から始まるこの動画。一人一人違う個性やアイデアを持った私たちが、自分らしくあり続けるためにはどうしたら良いか。DE&Iの在り方を問いかけながら、実際にソフトバンクで働くさまざまな背景を持った社員のメッセージを通して、年齢、性別、国籍、障がいによる障壁をなくし、互いを受け入れながらイノベーションを目指すソフトバンクのDE&I推進への向き合い方が表現されています。

動画をみる

企業が目指す多様性の本質とは? 社員一人一人の「自分らしさ」が未来のソフトバンクをつくる

DE&Iをテーマにした動画とのことですが、動画に込めたメッセージはどのようなものでしょうか?

ソフトバンクには、これまでの歴史の中で合併・統合などを背景に、さまざまなカルチャーや人材が集っています。私たちの考えるDE&Iは単に「多様な人材がいること」にとどまらず、社員一人一人が会社の成長にとって不可欠な存在として、自分らしく働くこと。それが成長の源となって未来のソフトバンクを作っていく。そんな思いを持ってソフトバンクがDE&Iに向き合っている姿を伝えたくてこの動画を制作しました。

ダイバーシティについて「女性の管理職を増やし、障がいがある人を雇用し、LGBTQ への理解を深めることだけなのだろうか?」というメッセージが印象的でした。その真意はどのようなものでしょうか?

当然、これらの取り組み自体を否定するものではありません。ソフトバンクとしても女性の管理職比率向上はKPIとして掲げていますし、既存の枠組みから抜け出すために必要な取り組みだと思います。

それぞれの社員の持つバックグラウンドによって、働く上で不均衡が生じたり、困ってることがあれば、エクイティを高め、環境を整える取り組みはもちろん大切です。ただ、環境を作ること自体は目的ではなくて、それによって社員が会社や事業の成長に最大限貢献できることがDE&Iで目指すべき本来のゴールであると考えています。

ダイバーシティへの社会的な関心の高まりの中で、経営にDE&Iの考え方を組み込み事業を推進することや、世の中に対してその大切さを発信していくような取り組みが企業にも求められるようになっています。私たちソフトバンクも、DE&Iの取り組みとして2021年に社長直轄の組織として女性活躍推進委員会を立ち上げ2年が経過しました。さまざまな活動を行っていく中で、少しずつではありますが一定の取り組みとして自信が芽生えてきたところです。

ソフトバンクのDE&Iの取り組み

女性活躍推進

社内で活躍する女性管理職がメンターとなり、1on1を通してキャリアをサポートするメンタープログラムの導入や、女性向けワークショップを定期的に開催するなど、一人一人が自身のキャリアと向き合う機会づくりを実施。

ノーマライゼーションの推進

障がいのある無しに関わらず、全ての社員が能力を生かして活躍できることを目指し、安心して業務に取り組むための配慮・サポート体制を整えるほか、相談窓口やカウンセリングなどを通してバックアップ。

LGBTQに関する取り組み

LGBTQなどの性的少数者への理解醸成の取り組みとして、社員向けの研修やeラーニングを実施する他、配偶者に関する社内規程の整備や相談窓口を設置。

海外人材の採用・入社サポート

人材の多様性を生かした組織づくりを推進するため、さまざまな背景や文化を持つ社員が働きやすい環境を整備し、入社前の入国手続きや入社後の日本語研修などを実施。

企業姿勢を示す手段はいろいろとあると思いますが、なぜ、今回動画という形を選択したのでしょうか?

このようにさまざまな取り組みが進む中で、ソフトバンクのDE&Iに対する企業姿勢を改めて示したいと考えていたところ、女性活躍推進の各部門の取り組みの中で、ある部門が社内向けに独自に制作したDE&I啓蒙の動画が非常に素晴らしい内容で、全社に向けて展開することになりました。それをきっかけに動画という形で思いやイメージを伝えることで、より広く分かりやすくソフトバンクの姿勢を示せるのではないかと思い制作することになりました。

DE&Iのさらなる推進へ。社員同士が価値観を共有できる機会を創出

ソフトバンクが目指す社員が自分らしく活躍できる企業に向けて、今後どのようなことに取り組んでいきたいですか?

働き方や価値観など互いの違いを認め、尊重し合える心理的安全性のある環境でチームや組織を作っていくことが、DE&Iの実現にとって大切な要素となります。

これまでも取り組んできましたが、より一層の推進に向けて、DE&Iをさらに自分事として捉え、社員同士がお互いをよく知って、理解のあるより良い関係を築く。そんな価値観を共有できるような機会をもっと増やしていきたいですね。

具体的にどのような取り組みを行っていくのでしょうか?

2020年より、社員がダイバーシティについて考えを深めるための社内イベントとして「ダイバーシティウィーク」を設定し、期間中にセミナーなどを開催しています。

社内のサイネージなどを利用して多様性を啓蒙

発達障がいへの理解を学ぶワークショップ

今年のダイバーシティウィークでは、「ダイバーシティを理解して、明日からできる事を考えてみよう」というテーマの下、LGBTQ・障がいの理解・健康・男性育休・難民など幅広い切り口で、リアルイベントも含め、10以上のセミナー、コンテンツの発信を実施しました。

このような機会を通じて、直接仕事とは関係なくても、知らなかった世界や人に触れることでダイバーシティへの理解をより深めてもらえればと思っています。

そういった意味では今回の動画も、DE&Iについて考える良いきっかけになるのではと思います。読者の皆さんにも、ぜひ動画をご覧いただき、改めてDE&Iについて考えてみていただければうれしいです。

ありがとうございました。

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(掲載日:2024年3月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部

ソフトバンクは継続的な事業成長を実現するため、個人と組織の可能性が最大限に引き出され、より多様な人材が挑戦・活躍できる企業を目指しています。

ダイバーシティの推進