プレスリリース 2009年

携帯電話を活用した聴覚障がい者向け
「モバイル型遠隔情報保障システム」の本格提供に向け協力団体を募集

2009年8月17日
国立大学法人 筑波技術大学
ソフトバンクモバイル株式会社
NPO法人 長野サマライズ・センター
国立大学法人 群馬大学
国立大学法人 東京大学

国立大学法人 筑波技術大学(以下、筑波技術大学)、ソフトバンクモバイル株式会社(以下、ソフトバンクモバイル)、NPO法人 長野サマライズ・センター(以下、長野サマライズ・センター)、国立大学法人 群馬大学、国立大学法人 東京大学の5者は、2009年8月17日(月)より、携帯電話を活用した聴覚障がい者向け「モバイル型遠隔情報保障システム」の本格提供に向けた技術的な検証および認知度向上を目的として、音声情報を文字情報に変換する情報保障者の立場から本システムの利用・評価にご協力いただける団体を募集します。

今回の募集は、情報保障を提供する団体を対象としたものです。ご応募いただいた団体の中から、一定の条件を満たす団体に対し、「モバイル型遠隔情報保障システム」を使用するために必要な、携帯電話や Bluetooth®マイクをはじめとする機材を、ソフトバンクモバイルより一定期間貸し出します。今年4月より、筑波技術大学を含めた5者による導入実験を進めておりますが、このたび本システムの利用・評価への協力団体を募り、本格提供に向けた技術的な検証を実施するとともに、本システムを活用した情報保障の普及促進を目指します。

[注]
  • 情報保障とは、聴覚障がいなどの身体的な障がいにより情報を収集することが困難な方に対し、代替手段を用いて情報を提供することにより「知る権利」を保障することを指し、情報保障者は、代替手段を用いた情報提供に携わる人のことをいいます。

なお、今回の募集にあたって、応募を検討される団体を対象とした説明会を開催します。当説明会では、「モバイル型遠隔情報保障システム」のデモンストレーションを実施し、募集要項の詳細について説明する予定です。

「モバイル型遠隔情報保障システム」とは、聴覚障がいをお持ちの方が学校の講義などを受ける際に、2名の通訳者が連携しながら話者の言葉を要約してパソコン画面に字幕化する「パソコン要約筆記」を、携帯電話を使って遠隔で行うシステムです。従来の要約筆記では通訳者が学校の講義などに同席することが必要でしたが、本システムでは、携帯電話を通じて、話者の音声を遠隔地にいる通訳者に送信し、そこから字幕データを受信することで、聴覚障がいをお持ちの方が、通訳者が立会わなくても要約筆記を利用できるようになります。(「モバイル型遠隔情報保障システム」の導入実験の開始については、2009年4月6日にプレスリリースを実施しております。)

今回の募集に関する詳細は以下のとおりです。

1. 目的

本システムの利用・評価への協力団体を募り、本格提供に向けた技術的な検証を実施するとともに、本システムを活用した情報保障の普及促進を目指します。

2. 募集概要

応募可能な団体 原則として、NPO法人、公益法人および社会福祉法人
募集期間 2009年8月17日(月)~9月13日(日)
応募方法・詳細 以下のウェブサイトをご覧ください。
選考結果 2009年9月下旬までに、各応募者に通知します。
貸し出し開始 2009年10月1日(木)~

ご協力いただいた団体による「モバイル型遠隔情報保障システム」の利用の様子・評価レポート等は、ソフトバンクモバイルおよび長野サマライズ・センター等のウェブサイトで紹介します。

3. 説明会について

ご応募を検討される団体を対象とした説明会を開催します。

日時 2009年9月4日(金) 18:00~20:00
場所 ソフトバンクモバイル株式会社(東京都港区)
内容 「モバイル型遠隔情報保障システム」についての説明・デモンストレーション、募集の詳細についての説明 他

説明会に関する詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。

「モバイル型遠隔情報保障システム」のイメージ

「モバイル型遠隔情報保障システム」のイメージ
  • *Bluetoothは米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です。
  • *SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
  • プレスリリースに掲載されている内容、サービス/製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、プレスリリースにおける計画、目標などはさまざまなリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。