プレスリリース 2016年

ソフトバンク、障がいにより長時間勤務が困難な方が
週20時間未満で就業できる「ショートタイムワーク制度」を導入

2016年5月23日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:宮内 謙、以下「ソフトバンク」)は、東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野(以下「東京大学先端研 人間支援工学分野」)と連携し、障がいにより長時間勤務が困難な方が週20時間未満で就業できる「ショートタイムワーク制度」を2016年5月23日より本格導入しました。

「ショートタイムワーク制度」は、障がいにより就労意欲があってもその機会を得られなかった全ての方が参加できる新しい雇用システムづくりを目的とした制度です。ソフトバンクでは、週20時間未満で勤務できる環境を整備することで、スキルや特性を生かした業務を通じて活躍してもらうことを目指します。本制度の試験期間として2015年9月から2016年4月に6人を雇用し、アンケート集計、データ入力、郵便物の封入・発送といった作業工程がシンプルな業務から、サービス説明用のイラスト作成、チラシデザイン制作、資料の英訳など特定スキルを生かした業務を一部の部門内において他従業員と同環境で担ってもらいました。このたび、全社から「ショートタイムワーク制度」の導入部門を募り、本制度での雇用を拡大します。

ソフトバンクと東京大学先端研 人間支援工学分野は、労働環境の管理・調整、職場での配慮に関する合意形成など、障がいにより長時間勤務が困難な方が企業などで働くために必要な環境整備を共同で研究しており、「ショートタイムワーク制度」はその研究の一環として導入するものです。ソフトバンクグループと東京大学先端研は、障がい児の社会参加の機会促進を目的に、2009年からICTを活用して障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト」を実施しています。今回の「ショートタイムワーク制度」の導入により就労年齢に達した方の支援にも注力していきます。また、今後は本制度導入にかかわるノウハウや知見を他企業・団体へ共有し、導入につながるよう啓蒙活動を実施します。

[注]
  • 東京大学先端研 人間支援工学分野は、障がいなどにより通常の雇用システムでは就労機会を得られない人々を排除しない新しい社会参加システム構築研究プロジェクト「IDEA(Inclusive and Diverse Employment with Accommodation)」において、企業との連携により、具体的な社会問題解決を目的として実施するアクションリサーチ型の研究を進めています。

試験期間中に備品の点検・補充業務に従事したショートタイムスタッフのコメント(Aさん/30代女性/自閉症スペクトラム)

「障がいによりフルタイムでは仕事を続けることができませんでしたが、現在は時間は短くても、就業していることにより、『自分も社会参加できている』という意識が生まれ、それが自分にとってプラスになっています。少しでも働けることで精神的に楽になり、自信を持てるようになりました」

[注]
  • 「ショートタイムワーク制度」により、雇用される従業員。

導入部門担当者のコメント

「Aさんには、これまで社員が週に1度交代で対応していた業務の専任担当として勤務いただいています。依頼した業務に積極的に取り組み、着実にこなしているので安心して業務を任せられるとともに、課全体の障がい者への理解が深まっているように感じます。今後も一緒に仕事をしていきたいです」

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