プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2004年

≪別紙≫
日本テレコム、国立情報学研究所、九州大学
超高速計算機網(GRID)で使用する高品質伝送用の40Gbit/s波長パス実験に世界初の成功

1.実験の概要

今回の実験は、九州大学 情報基盤センターに設置された40Gbit/s伝送装置、及び九州地区に敷設された光ファイバケーブル、光中継装置、光クロスコネクト装置等を用いて行われたものです。実験では、実際に光ネットワークをGMPLSプロトコルにより制御し、その状態で3種類の異なる伝送路間で実験的に伝送路切り換え動作を起こし、伝送路切り換え後においても、提案システムを適用することにより、40Gbit/s波長パスの品質が良好に保持されることを確認しました。

上記動作を行うために、GMPLSネットワーク上で連携動作する以下のような方式を提案、採用しました。

  1. まず、GMPLS制御プレーンによる波長パスの設定を行う。
  2. 次に、測定プレーンを動作させて、設定された波長パス全体にわたっての波長分散値の測定を行う。
  3. 2.で測定された波長分散値を元にして、それを完全に補償する値を、GMPLS制御プレーンを介して波長分散補償器に通知して、波長パスの残留分散値を完全に補償する。
  4. データプレーンを開通させサービスを開始する。

上記方式により、繰り返し伝送路切り換え動作を行っても、切り換え後の40Gbit/s波長パスに全くエラーは発生せず、極めて安定な動作が確認されました。

2.実験ネットワーク図及び写真

図1 実験ネットワーク概念図
図1 実験ネットワーク概念図
図2 実験系の写真(九州大学)
図2 実験系の写真(九州大学)

用語解説

スーパーSINET
国立情報学研究所が運営する大学・研究機関向けの世界最高速(10Gbps)の学術情報ネットワークの総称。現在、約766の大学・国立学術機関にネットワークを提供している。
GMPLS
Generalized Multi-Protocol Label Switching
IETF(インターネット関連技術の標準化団体)で標準化中のパス制御プロトコル。リンクマネージメントを司るLMP、LMP-WDM、ルーティングを司るOSPF-TE、シグナリングを司るRSVP-TEが四大プロトコルとして知られている。
波長分散
光ファイバの有する物理的パラメータの一つで、光波長により伝搬速度が異なる現象。波長分散を補償しないと正しくデータが復元できないため、分散補償ファイバ、分散補償器により補償を行う。
PXC
Photonic Cross-Connect
全光クロスコネクト。電気的処理を介さずに光のまま光信号を交換する装置。

以上

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