プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2006年

~SOHO勤務成功の鍵は、「能動的な姿勢」「気遣いと感謝」~日本テレコム「テレコム社員のSOHO実践日記」ブログ結果報告

≪別紙≫
「テレコム社員のSOHO実践日記」ブログ結果報告

1. ブログ執筆者の紹介

名前 プロフィール・業務内容など
Hiroko 女性、30代、既婚、幼児育児中。
電話サービス営業支援担当。
自宅でのSOHO勤務。週1回程度は会議などで本社に出社。
Nao 男性、20代、未婚。
電話サービス開通管理担当。お客様先と自宅間の直行直帰型勤務。
週2回ほど会議のため新幹線で出社。普段の移動は車と電車。
Aki 男性、40代、既婚。電話サービス営業担当。
事務所への通勤時間が無くなったことで多くの商談ができるようになった。その代わりに毎朝のオフィスでのコーヒーが缶コーヒーに・・・。普段の移動は車と電車。

2. 参加者の声

SOHO型勤務となって良かった点

Hiroko

  • 業務時間外にすぐ家事などに取りかかれる。特に朝の忙しい時間に余裕ができ、子供も喜んだ。
  • 通勤がなくなった分、以前と比べて疲れにくくなった。
  • 昼休みの1時間を有効活用し、近くの商店街で昼食+晩ご飯の買い物ができる。
  • 幼児育児中のため、事務所勤務のときは短時間勤務だったが、通勤時間がなくなったのでフルタイム勤務ができるようになった。

Aki

  • 直行直帰ができ、訪問件数が増えた。その結果、売上目標が達成できた。
  • SOHO勤務当初は単身赴任だったが、転勤することなく実家で家族と同居できるようになった。

Nao

  • 集中して仕事ができる時間が増えた。
  • ブログ執筆により存在感が増し、声をかけられるようになった。

執筆者がSOHO型勤務を経験してわかったこと

能動的な姿勢について

  • 普段見られていない分、今までよりずっと「結果」で判断されると思っています。特に営業ではない私がSOHO勤務で成果を出すことは、かなり厳しいです。なので、まず自分から動いていかないとだめだと思った。
  • まず、今の上司に「Hirokoさんに何を頼めるのかがわからない」と言われて驚きました。従来の事務所勤務ではないので、(こう言われて)正直戸惑いました。まずは自分から小まめにコンタクトを取るようにしました。メール、電話、そして出社の際の「報告・連絡・相談」の徹底です。実例として、(1)自分の業務スキルを書き出して上司へ周知 (2)現在の仕事の内容や分量、完了の見込み (3)納期に間に合うか(間に合わない場合は支援の要請) (4)完了目処がつき次第、完了予告と次の仕事の受け取り準備について報告といったことを行いました。
  • 普段、気軽に話す機会が少なくなるだけに、ちょっとしたことを尋ねたり、相談する機会が少なくなり、一人で悩んでしまうことがあったが、途中からこの状況を変えるのは自分の責任でもあると考えて、能動的に困っていることをきちんと伝えたり、率直に状況を尋ねたりした。

気遣いと感謝について

  • 用事がなくても、様子を確認するような電話を上司からいただける気遣いが嬉しい。
  • 部長、リーダー、メンバー全ての方が気遣って「今、本社でこういう指示が出たけどわかりますか?」などと教えてくれたからこそ、SOHOでも生き生きと働ける。
  • 仕事を依頼されたとき、間違いなく完了させるのは当たり前ですが、それでも完了させた時に「ありがとう!」と感謝されるとうれしく感じる。次にまた期待以上に頑張ろうと思える。

執筆者の上司の声

Hirokoさんの上司

SOHO勤務開始時点でHirokoさんとは初対面だった。SOHO開始前に何度か会って、Hirokoさんの経験や能力を十分に知っておくか、一緒に働いた経験があれば、よりスムーズに仕事ができたと思う。仕事を依頼する際に、「目的、内容、期限、方法、達成指標」を明確にすることが必要。

Akiさんの上司

Akiさんとは以前から知り合いだった。営業職は基本的にオフィスにいないため、他の部下と比べて、コミュニケーションのとり方はあまり変えていない。しかし、グループミーティングの設定時刻に配慮、お客様のもとへ同行して、夜に飲みに行く、用事がなくても電話するなど、ちょっとしたことには気を配った。

Naoさんの上司

SOHO勤務開始時点では、Naoさんと一緒に働いたことは無かった。週1度のフェイス・トゥ・フェイスミーティングを設定したり、お客様のもとへ同行して部のおかれている状況や雰囲気を話すなど、積極的にコミュニケーションをとった。Naoさんから相談してもらいやすい雰囲気も作るように心がけた。

3. 課題点と実施策

カテゴリー 課題点・解決のために実施されたこと
1.コミュニケーション

◆ 課題1:顔をあわせることが少ない

1. 普段気軽に話す相手が少なくなる結果、ちょっとしたことを尋ねたり、相談する機会が少なくなり一人で悩んでしまう。

○実施したこと: コミュニケーションの機会を増やした

  • チームミーティングや上司と顔をあわせるミーティングを設定した。
  • お客様のもとへ上司と同行するようにした。
  • 飲みに行く機会をつくるなど、勤務時間外にも上司や同僚と過ごす時間を設定した。
  • 電話やメール、メッセンジャーを用いて、同僚や上司と小まめに連絡をするようにした。

○実施したこと:コミュニケーションの内容を変えた

  • お互いわかりあえていないかもしれないという現実を自覚し、人柄や能力を知るための会話を意識的に行った。部下から相談しやすい雰囲気をつくるため、普段から電話やメッセンジャーを利用し、時には冗談を交えて話をした。
  • お互いに気遣いや、感謝の言葉をはっきりと伝えるようにした。
  • 仕事を依頼するときには、これまで以上に「目的、内容、期限、方法、達成指標」などを明確にするようにした。

2.お互いの仕事の内容・スキルがわかりにくくなる。

○実施したこと:

  • 仕事のプロセスを整理し、共有した。
  • 各自の責任領域を明確にした。
  • 能力や経験に関して事前に上司と面談をした。
  • 部下から積極的に「報告・連絡・相談」をし、現在の仕事の内容・量・納期や完了報告を行うようにした。
2.インフラ面

◆ 課題1:都市部ではないため、コピーやプリントなどのビジネスサポートサービスを提供するところが少なく、外出先で急な印刷ができない

1.お客様に届けたい資料の準備が間に合わない。

○実施したこと:

  • 車にモバイルプリンタを設置した。
  • コンビニエンスストアでの印刷を利用するようにした。

◆ 課題2:パソコン、携帯電話、プリンタなどの電源が不足する

2.外出先での仕事時間に限界が生じる。

○実施したこと:

  • 車のシガーソケットにAC/DCアダプタを設置し、PCや携帯電話、プリンタも充電できるようにした。
  • 電源を使える飲食店などの利用するようにした。
3.公私の区別

◆ 課題:住居と職場が同じなので公私の区別がつきにくい

仕事とプライベートの区別が難しい。夜間・休日にも電話に出たり、PCを開いて業務をしてしまう。

○実施したこと:

  • タイムマネジメントを徹底するようにした。
  • イントラネット上でスケジュールを公開し、上司や同僚への情報共有を図った。
  • 臨機応変さ、自己主張する術を身につけるようにした。
  • 電話の転送・留守番設定を使いこなすようにした。

以上

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