2025年3月期 第3四半期
決算説明会 要旨
日時 | 2025年2月10日(月)午後4時~5時30分 |
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登壇者 | ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一 ソフトバンク株式会社 取締役 専務執行役員 兼 CFO 藤原 和彦 |
要旨
決算説明会では、「2025年3月期 第3四半期 連結業績」について、社長の宮川より説明しました。
2025年3月期 第3四半期
連結業績
全社業績
- 2025年3月期 第3四半期累計の売上高は4兆8,115億円、前年同期比7%増。全セグメント増収。
- 営業利益は8,219億円、前年同期比12%増。全セグメント増益。
- 親会社の所有者に帰属する純利益は4,366億円、前年同期比7%増。
- 通期業績予想(2024年11月上方修正後)に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高76%、営業利益87%、親会社の所有者に帰属する純利益86%と、順調に進捗。
セグメント別業績
① コンシューマ事業
- 前年同期比3%増収、同4%増益。
- モバイルサービス売上は前年同期比256億円の増収。第3四半期累計として初の増収反転。
- スマートフォン累計契約数は前年同期末比4%増。
- 「ワイモバイル」などから「ソフトバンク」へのブランド移行収支※1が、第2四半期に引き続き第3四半期もプラス。プラス基調が定着、通期でもプラスを見込む。
② エンタープライズ事業
- 前年同期比10%増収、同9%増益。
③ メディア・EC事業
- 前年同期比4%増収、同33%増益。一過性の影響※2を除いたベースでは同17%増益。
④ ファイナンス事業
- 前年同期比19%増収。第3四半期累計の営業利益は260億円、前年同期の-35億円から295億円改善し黒字転換。PayPay(株)連結の営業黒字化も寄与。
- PayPay(株)の第3四半期累計の連結売上高※3は1,837億円。連結決済取扱高(GMV)※4は前年同期比23%増の11.3兆円。連結EBITDA※5は353億円、第3四半期累計として2年連続で黒字。また、3四半期連続で営業黒字化を達成。
金融ビジネスの強化に向けた再編
- PayPay(株)は2024年12月にPayPay銀行(株)の子会社化※6を発表。また、2025年2月にPayPay証券(株)の子会社化※7を発表。
- 取引の目的は、PayPay(株)主導で銀行・証券サービスを強化すること。
- グループ傘下の金融サービスをPayPay(株)に集約し、金融ビジネスの成長を加速。
次世代社会インフラの
構築に向けた進捗
- 2024年11月に、AI-RANの統合ソリューション「AITRAS(アイトラス)」を発表。モバイルサービスの競争力強化に加えて、分散型AIデータセンターの実現や新たな収益源の創出などを目指す。
- 2024年12月、大規模なAIデータセンターの構築に向けて、シャープ(株)の堺工場の土地や建物などを約1,000億円で取得することを決議※8。
- 2025年2月、OpenAIとのパートナーシップを発表。個々の企業のシステムやデータを統合し、企業ごとにカスタマイズされた最先端AIである「クリスタル・インテリジェンス※9」の開発・販売を推進。
- 「クリスタル・インテリジェンス」の展開を加速するため、OpenAIとの合弁会社である「SB OpenAI Japan」※10を設立することで合意。この合弁会社は、日本の主要企業に対して、「クリスタル・インテリジェンス」を独占的に販売する予定。日本のあらゆる産業における企業変革を目指す。
ESG
- 「DJSI World」の構成銘柄に3年連続で選定。国内通信業界では唯一選定。
- 史上初、「日経SDGs経営大賞」の大賞を2年連続で受賞。また、継続して高い評価を得ている企業を認定する「プライムシート企業」にも選出。
- [注]
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- ※1ワイモバイル/LINEモバイル・LINEMOからソフトバンクへ移行したユーザー数からソフトバンクからワイモバイル/LINEモバイル・LINEMOへ移行したユーザー数を引いて算出
- ※22024年3月期 第3四半期累計:LINE株式会社(現LINEヤフー株式会社)が営むAIカンパニー事業をLINE WORKS株式会社(旧ワークスモバイルジャパン株式会社)に承継したことに係る事業譲渡益、および台湾にて「LINE TAXI」を手掛けるJDW Co.,Ltd.に第三者からの出資が実施され、子会社から除外したことにより生じた子会社の支配喪失に伴う利益
2025年3月期 第3四半期累計:IPX Corporation(旧LINE Friends Corporation)、LINE NEXT Corporationおよびバリューコマース株式会社の支配喪失益 - ※3IFRS。非監査。
- ※4ユーザー間での「PayPay残高」の「送る・受け取る」機能の利用は含みません。「Alipay」、「LINE Pay」等経由の決済および「PayPayクレジット(旧あと払い)」による決済を含みます。PayPayカード株式会社の決済取扱高をPayPay株式会社の決済取扱高と合算し、PayPay株式会社とPayPayカード株式会社の内部取引を消去しています。
- ※5EBITDAは営業利益に減価償却費および固定資産除却損を足して算出、IFRS。非監査。
- ※6PayPay株式会社によるPayPay銀行株式会社の株式取得は、関係当局の許認可等が得られることを前提として、2025年4月1日に効力発生を目指しています。
- ※7PayPay株式会社によるPayPay証券株式会社の子会社化は、2025年4月1日に効力発生を予定しています。
- ※8買い取り手続き完了後、4年を目処に250メガワット超の電力の供給が得られることが条件です。
- ※9「クリスタル・インテリジェンス」は仮称であり、正式名称ではありません。
- ※10SB OpenAI Japanは、OpenAIと、ソフトバンクグループ株式会社およびソフトバンク株式会社が設立する中間持株会社が、それぞれ50%ずつ出資して、ソフトバンク株式会社の連結子会社となる予定です。
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