プレスリリース 2023年

ソフトバンクのデータサイエンティストが
世界最大のAIコンペティションで金メダルを獲得

~約18万人の参加者のうち上位約1%に相当する「Kaggle Master」に昇格~

2023年1月26日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、世界最大のAIコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」が主催するコンペティション「Feedback Prize - English Language Learning」(以下「本コンペティション」)で、ソフトバンクのAI戦略室 AIエンジニアリング部に所属するデータサイエンティストの荻野 聖也(おぎの・まさや)が、金メダルを獲得しましたのでお知らせします。また、このたびの成績によって、2023年1月時点でKaggleに参加する約18万人のうち、上位約1%に相当する「Kaggle Master」の称号が付与されました。

本コンペティションは、英語学習者が書いた文章を「まとまり」「構文」「語彙」「表現」「文法」「慣例」の六つの指標でAI(人工知能)によるスコアの予測性能を競うものです。このたび、ソフトバンクの荻野 聖也がスコアの最終評価で、本コンペティションに参加する2,654チームの中で第11位の成績となり、金メダルを獲得しました。ソフトバンクは、テキスト分析やチャットボットなどの自然言語処理技術を応用したAIシステムの開発を推進しており、本コンペティションで得られた知見や経験を基に、より高度なAIシステムの実現を目指します。

ソフトバンクの荻野 聖也は、次のように述べています。
「本コンペティションでは与えられた学習データが少なく、そこからどのように学習していくかという点が重要でした。外部データを学習に利用した際、外部データに学習データと類似したサンプルが多く含まれるような場合では、疑似ラベルを作成した時にターゲットとする情報が学習データに漏れてしまうことが発生するため、手元で作成した評価と最終評価のスコアに隔たりが生じます。これに配慮しながら適切な評価指標を作ることができた点が、金メダルを獲得できた要因だと考えています。また、これまでのコンペティションでの経験を生かして、多様なモデルで学習することやMulti Step Pseudo Labeling(外部データを活用して複数回にわたって疑似ラベルを作成する手法)などを利用することで、着実に精度を高めることができました。本コンペティションで得られたナレッジをAIシステムの開発業務に生かすとともに、新たな目標として『Kaggle Grandmaster』を目指したいと思います」

ソフトバンクは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を経営の重要事項と位置付け、六つのテーマを重要課題として定めています。その一つとして、5G(第5世代移動通信システム)やAIなどの最新のテクノロジーを活用した「DX(デジタルトランスフォーメーション)による社会・産業の構築」を掲げています。AIを応用した新しいソリューションの開発やビジネスの変革を強力に推進するとともに、優れたAIの技術者の育成を引き続き推進していきます。

Kaggle(カグル)について

Kaggleは、AIによるデータ分析の世界的なコンペティションプラットフォームです。コンペティションの成績によって、Kaggle MasterやKaggle Expertなどの称号が与えられます。Kaggle Masterは、2023年1月時点で、約18万人のKaggle参加者のうち上位約1%程度に相当します。

Kaggle(カグル)
[注]
  1. 「ソフトバンクの社員がKaggleのコンペティションで金メダルを獲得したのは、今回が初めてです。」を削除しました。(2023年1月27日)
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