プレスリリース 2024年
HAPS用高エネルギー密度電池パックおよび
高効率発電が可能な太陽電池の研究開発について
~NEDOの「経済安全保障重要技術育成プログラム/
高高度無人機による海洋状況把握技術の開発・実証」に採択~
2024年9月25日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川潤一、以下「ソフトバンク」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が公募した「経済安全保障重要技術育成プログラム/高高度無人機による海洋状況把握技術の開発・実証」における研究開発項目である「高高度無人機の長期航行技術に関する研究開発」のうち、太陽光パネル、蓄電池技術のフィジビリティスタディにおいて、ソフトバンクが提案した「HAPS用高エネルギー密度電池パックおよび高効率発電が可能な太陽電池の研究開発」(以下「本研究」)が採択されましたのでお知らせします。
HAPS(High Altitude Platform Station、成層圏通信プラットフォーム)は、日中は機体表面に搭載した太陽電池により発電した電力を、夜間は日中に電池パックに蓄えた電力を動力源として成層圏を飛行します。現在、低緯度地域での長期航行を中心に実証が進められていますが、ヨーロッパや日本のような高緯度地域になるほど、冬季の日照時間が短くなるため、通年での長期航行に課題が生じます。これらの課題解決には、電力消費量に関わる機体重量を低減するために、機体重量の大部分を占める電池パックや太陽電池の軽量化に加え、太陽電池の発電効率を高めることが求められます。
電池パックの軽量化には、リチウムイオン二次電池よりも重量や体積を削減できる、リチウム金属電池のような重量エネルギー密度(Wh/kg)が高い次世代電池セルの性能を把握し、電池パック化する技術が必要です。また、太陽電池の軽量化と高効率化には、新型超高効率低コスト太陽電池の開発と活用、地上と太陽光スペクトルが異なる成層圏の環境や極低温下での太陽電池のチューニング、使用部材の薄型化および軽量化が重要となります。
ソフトバンクは、日本のような高緯度地域におけるHAPSの長期航行の実現に向けて、必要不可欠な動力要素技術である電池パックおよび太陽電池の研究開発を視野に入れ、開発要素、達成目標の抽出を行うフィジビリティスタディを実施し、HAPSの早期実用化を目指していきます。
実施内容・採択テーマについての詳細は、こちらをご覧ください。
ソフトバンクのHAPSに関する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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