プレスリリース 2025年

みずほFGとソフトバンク、AGI時代を見据えた
AI領域における戦略的包括提携契約を締結

2025年7月18日
株式会社みずほフィナンシャルグループ
ソフトバンク株式会社

株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:木原 正裕、以下「みずほFG」)とソフトバンク株式会社(代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一、以下「ソフトバンク」)は、来たるAGI(汎用人工知能)時代を見据えた戦略的包括提携契約を2025年7月16日に締結しました。本契約に基づいて、みずほFGは、ソフトバンクがOpenAI社と共同開発を進める、個々の企業のシステム・データを統合し企業ごとにカスタマイズされた最先端AI「Cristal intelligence」を、金融業界で初めて導入する予定です。

みずほグループ(以下<みずほ>)は、お客さま・社会課題を起点に、最先端AI技術等を最適に活用することで、「最高の顧客体験」「オペレーショナルエクセレンス」の実現を目指します。2030年度までに、2024年度対比で3,000億円程度の効果発現を目指し、以下の取り組みを行います。

  • お客さまが、24時間365日、最適なサービスを利用できる体験の実現
    • AIが膨大な取引データや市場動向等を解析し、法人のお客さまであれば、
      いつでも、即時に最適な融資や経営アドバイス等を利用可能である体験 等
  • 営業活動の生産性2倍以上向上
  • 低付加価値業務最大50%削減
  • コンタクトセンター関連生産性最大50%向上 等

具体的な取り組みとして、<みずほ>は、法人のお客さまを中心に、24時間365日、AIが膨大な取引データや市場動向等を解析し、即時に最適な融資や経営アドバイス等を利用できるサービスと、心情面の寄り添いを必要としている時や重要な判断が必要な時は、お客さまの希望に応じて金融のプロフェッショナルである担当者に相談できる体制を構築して、新しいユーザー体験の実現を目指します。<みずほ>とソフトバンクは、<みずほ>が独自に保有するデータやナレッジと、ソフトバンクの最新のAIやデジタル技術、業務プロセス改革に関するノウハウを活用することで、業務の標準化・高度化・自動化の加速による課題解決を推進します。

また、<みずほ>は、最先端AI技術等を最適に活用した「最高の顧客体験」「オペレーショナルエクセレンス」の実現を支える人材に対しては、採用、育成、評価、異動プロセスに対するAI活用により、AIを使いこなす力、創造性、共感力といった、人ならではの付加価値提供力を高めていくことを目指します。

さらに、<みずほ>とソフトバンクは、ソフトバンクの子会社であるSB Intuitions株式会社が開発を進める日本語特化型の大規模言語モデル(LLM)「Sarashina」を基盤に、金融に特化したLLMの研究開発を開始します。

<みずほ>とソフトバンクは、AGI時代に向けて、金融業界における「Cristal intelligence」などの最先端AI技術の活用を加速し、金融業界へ幅広く展開することでユーザー体験の変革と抜本的な生産性の向上とともに、お客さまおよび社会への一層の貢献を目指していきます。

[注]
  1. 「Cristal intelligence(クリスタル・インテリジェンス)」とは、個々の企業のシステム、データを安全に統合し、専用にカスタマイズされた企業向け最先端AIです。過去データや社内動向、最新情報を学習し、長期記憶を備えたAIエージェント同士が連携することで、経営を高度に最適化する革新技術と位置付けています。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。