プレスリリース 2025年

法人向けAIエージェントプラットフォームサービス
「AGENTIC STAR」を提供開始

〜自律的に業務を遂行するAIエージェントを一元管理して
SaaS型で利用できるプラットフォームを提供~

2025年12月11日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、企業におけるさまざまな業務を支援する法人向けAI(人工知能)エージェントプラットフォームサービス「AGENTIC STAR(エージェンティック・スター)」の提供を、2025年12月11日に開始します。

法人向けAIエージェントプラットフォームサービス「AGENTIC STAR」を提供開始

「AGENTIC STAR」は、業務ゴールを理解して、担当者と連携しながらタスクを自律的に進めるAIエージェントをSaaSで提供し、その構築・運用も可能にするプラットフォームです。部門や既存システムをまたいだAIエージェントを統合的に管理することができ、高度な思考が求められる戦略立案や、手間がかかる資料作成などの時間を削減して、人とAIが共に成果を生み出す新しい業務スタイルの実現を後押しします。

さらに、「AGENTIC STAR」は、AIが既存システムと安全に連携するための公開仕様の一つであるMCP(Model Context Protocol)※1に対応しています。これにより、社内システムや複数のAIエージェントとの統合が容易になり、業務プロセスの自動化や高度化を加速し、変化の激しいビジネス環境における持続的な競争優位の確立をサポートします。

「AGENTIC STAR」はSaaS型の他にも、用途やシステム環境に応じて選べる複数のサービス提供モデルを用意しています。なお、外部接続モデルと開発基盤提供モデルの提供は、2026年3月に開始予定です。

サービス提供モデル

SaaSモデル※2 ブラウザーから利用できるSaaS型のモデル
  • ウェブ画面からの操作や、コマンドを入力して操作するCLI(Command Line Interface)
  • AIエージェント機能
  • セキュリティー機能
  • 管理機能
カスタマイズモデル お客さまの社内システムなどのインフラ上にAIエージェント機能や管理機能などを構築して利用するモデル
外部接続モデル 既存の業務システムやアプリケーションにAPI/MCP連携でAIエージェント機能を組み込むモデル
開発基盤提供モデル クラウドサービスを大規模に提供する事業者が運営するクラウド上のアプリ提供サイトから、AIエージェントの実行環境やSDK(ソフトウエア開発キット)を提供するモデル

ソフトバンクは、「AGENTIC STAR」を営業や開発をはじめとする一部業務で先行導入しており、500人超の社員が日々活用しています。

「AGENTIC STAR」の主な特長

タスクを自律的に遂行するAIエージェントを、あらかじめ構築された形でSaaSとして利用できます。AIエージェントは、ユーザーの指示や、指示の背景にある意図を解釈し、達成すべき業務ゴールを自動で設定して、必要なタスクを自律的に進めます。パスワード入力や最終確認など人の対応が必要な場面では、担当者に確認や入力を依頼しながら処理を進めることもできます。例えば、検索エンジンなどを用いてインターネット上の業界動向を収集・要約・分析し、その結果をプレゼン資料や提案シナリオにまとめるといった一連の業務を支援します。人と同じように、検索キーワードで情報を探索し、その結果を整理して構造化することで、担当者の作業負荷を軽減します。

  • 80種類以上のツールを用意

    人と同じように、多岐にわたるタスクを実行できるように、AIエージェントが使えるツールを用意しています。これにより、ウェブ検索、文書、表計算、プレゼン資料、画像・動画、アプリケーション開発など、多様な成果物を一つのプラットフォームからシームレスに生成できます。用途に応じたツールをAIエージェントが自律的に使い分けることで、完成度の高い成果物を作成し、生産性の向上に貢献します。

  • 独立した仮想環境設計と多層防御による高度なセキュリティー

    AIエージェントのパフォーマンスを最大に引き出せるように、チャット単位ごとに独立した仮想環境上でAIエージェントが動作します。これにより、AIエージェントの処理が他のシステムやデータに影響を与えたり、本来アクセス権限のないシステムや外部サービスにアクセスしたりすることを防ぎ、安全な実行環境を確保します。また、企業利用を想定した多層防御と監視・制御(ガードレール:不適切な利用を防ぐ仕組み)により、安全で透明性の高い運用が可能です。管理者がアクセス権限に応じた制御やログ管理を行うことで、安心して業務に導入できます。

  • 長期記憶による知見の蓄積と活用

    過去のやりとりや社内資料などを、企業ごとの長期記憶として安全に蓄積し、AIエージェントが参照できるようにします。使えば使うほど部門や担当者の傾向を踏まえた提案やアクションが可能になり、日々の業務から生まれるノウハウを整理・共有することで、継続的な業務改善と社内の知見の蓄積に貢献します。

ソフトバンクは、今後も「AGENTIC STAR」の機能向上と連携範囲の拡充に取り組み、お客さまの業務現場での活用を一層支援していきます。

「AGENTIC STAR」サービスサイト

https://www.softbank.jp/biz/services/ai/agentic-star/

[注]
  1. ※1
    MCPは「Model Context Protocol(モデル・コンテキスト・プロトコル)」の略で、AIが外部のシステムやデータと接続する際の方法を標準化したものです。2024年11月にAnthropic PBCが提唱した仕様です。
  2. ※2
    SaaSモデルの一部は、2026年3月に提供開始予定です。
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