ケータイリサイクルへの
取り組み

ソフトバンクショップ、ワイモバイルショップでは、ブランド・メーカー・通信会社を問わず、不要になった携帯電話を無償で回収し、リサイクルしています。携帯電話の本体やバッテリー、充電器などには、産出量が少ないレアメタル(パラジウム、コバルトなど)や金、銀、銅など、たくさんの貴重な資源が含まれており、電子機器などの部品の原料として再利用されます。
レアメタルは鉱山から採掘するよりも、リサイクルで再生産した方が効率的に集めることができるため、リサイクルを進めることで、採掘による森林伐採など環境破壊を防止するだけでなく、採掘権を巡る争いを回避することもできます。また鉱物資源の乏しい日本では資源の有効活用にもつながります。

リサイクルの流れ

回収

回収

お客さまが不要になった携帯電話の本体・電池パック・USIMカード・充電器類を回収します。回収の際には、お客さまに安心してリサイクルに協力いただけるよう、個人情報の漏えいに配慮し、2004年度より携帯電話の本体を物理的に破壊する「ケータイパンチ(破砕機)※1」を導入しています。

[注]
  1. ※1
    ケータイパンチ:携帯電話本体を、個人情報の漏洩を防止するため、物理的に破壊するための機械

分別

分別

回収された携帯電話は、携帯電話の本体・電池パック・USIMカード・充電器類の四つに分別されます。

リサイクル処理

リサイクル処理

1. 解体~破砕~精錬

分別された携帯電話の本体・充電器類はリサイクル工場に送られ、破砕機により粉々に処理され、熔鉱炉に送られて精錬されます。

2. 再生

精錬された貴金属類は、携帯電話やパソコンなどの部品の原料としてリサイクルされます。

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携帯電話のリサイクルで
社会貢献

アフリカ中央部に位置するコンゴ民主共和国は、携帯電話や家電製品などに使用するレアメタルが豊富に採掘できる国の一つですが、その資源の争奪をめぐる紛争が続いています。

そこで、認定NPO法人テラ・ルネッサンスと共に、より多くの携帯電話やPHSのリサイクルを推進する取り組みとして、2014年6月から10月まで、ソフトバンクショップで携帯電話をリサイクルいただいた方の中から、毎月抽選で100人に1万円が当たる「だれでもリサイくじ」を実施しました※2。応募ページのケータイリサイクルに関する動画を視聴し、「だれでもリサイくじ」の応募回数に応じて、当社からテラ・ルネッサンスに5円を寄付するものです。

それに加え、当選金の寄付(任意)や応募ページから「かざして募金(現:つながる募金)」の寄付金額を追加した総額65万6,175円をテラ・ルネッサンスに届けました。寄付金はテラ・ルネッサンスの活動を通じ、コンゴ民主共和国の紛争被害者の自立支援に活用されました。

[注]
  1. ※2
    本取り組みは終了しています。

「だれでもリサイくじ」にご協力いただき、誠にありがとうございました。

認定NPO法人テラ・ルネッサンス 理事長 小川 真吾

  • 溶接技術訓練を受ける建物
    溶接技術訓練を受ける建物
  • 洋裁店を開いた女性たち
    洋裁店を開いた女性たち

皆さまのご協力により、65万6,175円もの寄付をいただくことができました。皆さまのご支援に心からお礼申し上げます。

アフリカ・コンゴ民主共和国はレアメタルといわれる資源に恵まれている一方、この資源をめぐる20年以上の争いが続き、これまでに540万人以上の人々が命を落としています。

そうした状況下において、争いに巻き込まれ、傷ついた人々が自らの力で立ち上がろうとしています。その人々にそっと寄り添い、自立をサポートするのが、私たち認定NPO法人テラ・ルネッサンスです。具体的には、コンゴ国内での職業訓練や農業支援を行うプロジェクトなどを実施しています。今回皆さまからのご寄付で、紛争被害者に3カ月の職業訓練を行い、また木工大工用具や資機材、ミシンや裁縫道具、布などを購入し、自立に向けて必要な仕事を立ち上げる資金に充てることができました。

「だれでもリサイくじ」の取り組みは終わりましたが、引き続きレアメタルの存在や携帯電話のリサイクルに関心を寄せてくださいますようお願い申し上げます。

テラ・ルネッサンスは今後も、紛争で傷ついた人々に寄せてくださった皆さまの優しさと共に支援活動を続けてまいります。