プレスリリース 2023年

国内の企業や自治体向けの
衛星ブロードバンドインターネットサービス
「Starlink Business」を9月下旬に提供開始

~陸上および海上でのさまざまなユースケースに対応する三つのプランを順次提供~

2023年7月13日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、国内における通信環境が整っていない地域や事業継続計画(BCP)対策などで高速かつ低遅延なデータ通信を利用したい企業や自治体のお客さま向けに、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business(スターリンクビジネス)」の提供を、2023年9月下旬に開始します。

ソフトバンクは、このたび衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」の認定再販事業者として、工場や建設現場、船舶など、陸上および海上でのさまざまなユースケースに対応する「Starlink Business」の三つのプランを提供することに加えて、ソフトバンクが提供する法人向けソリューションと、「Starlink Business」を組み合わせて提供します。例えば、高精度測位サービス「ichimill」と組み合わせて、山間部などの通信環境が整っていない場所で建設機械の操作を自動化することや、映像・音声通話サービス「Visual Talk」と組み合わせて、橋の点検作業を遠隔で支援することなど、さまざまな産業でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進します。

ソフトバンクは、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network、以下「NTN」)ソリューションの、日本およびグローバルでの実現に向けた取り組みを推進しており、日本国内でOneWeb Ltd.(ワンウェブ)を活用した衛星通信サービスの提供に向けた準備を進めている他、ソフトバンクの子会社であるHAPSモバイル株式会社と共に、成層圏通信プラットフォームの商用化の実現に向けたさまざまな技術開発を進めています。

「Starlink」のアンテナの設置イメージ
「Starlink」のアンテナの設置イメージ

ソフトバンクが提供する「Starlink Business」の概要

(1)さまざまなユースケースに対応する三つのプラン

「Starlink Business」は、通信速度が下り最大220Mbps、上り最大25Mbpsのベストエフォート型の衛星ブロードバンドインターネットサービスです。工場や建設現場、船舶など、陸上および海上でのさまざまなユースケースに対応する三つのプランを、2023年9月下旬から順次提供予定です。お客さまは、利用の目的に合わせて容量を選択していただけます。

プラン内容(予定)

名称 データ容量 概要
スタンダードプラン
(陸上向け)
1TB お客さまが事前に指定した場所にStarlinkのアンテナを設置して、衛星ブロードバンドインターネットを提供
2TB
6TB
ポータブルプラン
(陸上向け)
50GB 任意の場所にStarlinkのアンテナを設置して、衛星ブロードバンドインターネットを提供。アンテナを持ち運んでさまざまな場所で利用することが可能
1TB
5TB
マリンプラン
(海上向け)
50GB 船舶などにStarlinkのアンテナを設置して、日本の領海を移動中に衛星ブロードバンドインターネットを提供
1TB
5TB
[注]
  1. サービスの仕様や価格などの詳細は、法人営業担当者または問い合わせフォームへご連絡ください。
  2. サービスのご利用に当たっては、いずれかのプランへの加入とアンテナなど通信に必要な機器の購入、サービスに関する問い合わせなどの受け付けおよび運用や保守などのサポートを行う「基本サポート(仮称)」への加入が必須です。
  3. スタンダードプランとポータブルプランは、契約した利用容量を超えた場合、通信速度が低下します。マリンプランは、契約した利用容量を超えた場合、通信ができなくなります。
  4. マリンプランは、現時点では領海の基線からその外側へ12カイリ(約22.2km)までの海域でご利用いただけます。陸上ではご利用いただけません。

ユースケースのイメージ

  • 通信環境が整っていない山間部での建設現場などにおける、工事の進捗の確認や設計図の共有など。
  • BCP対策として、大規模災害などの有事に備えて、既存のインフラとは別の通信手段を確保。
  • 通信環境が整っていない場所に設置される、鉄塔などのインフラ設備の監視。
  • 日本の領海内における、船舶の安全・安心な運航の支援など。

(2)ソフトバンクの法人向けソリューションとの連携による活用

ソフトバンクが提供する法人向けソリューションと「Starlink Business」を併せて提供することで、お客さまが抱える課題を幅広くサポートするとともに、さまざまな産業でDXを推進します。

活用イメージ

ユースケース ソフトバンクが
提供する
ソリューション
活用イメージ
建設機械の遠隔操作 ichimill
(高精度測位サービス)
高精度測位サービスと連携して、山間部などの通信環境が整っていない場所で建設機械の操作などを自動化
橋の
点検
Visual Talk
(映像・音声通話サービス)
映像・音声通話サービスと連携して、橋の点検作業などを遠隔で支援
災害
対策
UniTalk
(次世代通話サービス)
スマートフォンなどから固定電話番号で発着信できる通話サービスと連携して、自治体などが災害時に固定電話回線が利用できなくなった場合の代替の通信手段として活用

ソフトバンクは、今後もお客さまのニーズに合わせたNTNソリューションの実現を目指し、日本およびグローバルでの展開を推進していきます。

[注]
  1. サービス内容は変わる可能性があります。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
  • その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。