プレスリリース 2025年
5G SAを活用した「VoNR」による
音声通話サービスを提供開始
2025年10月2日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、5G SA※1のネットワーク上で音声通話を実現する技術「VoNR」(Voice over NR)による音声通話サービス(以下「本サービス」)の提供を、2025年10月9日に開始します。ソフトバンクが同日発売予定の「Xperia 10 VII(エクスペリア・テン・マークセブン)」がソフトバンクで初めて本サービスに対応した端末で、今後対応機種を順次拡大する予定です。
背景および概要
日本国内では、2020年に5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが開始されましたが、現在のスマートフォン(スマホ)の音声通話サービスは、4G(第4世代移動通信システム)のネットワークを用いた「VoLTE」(Voice over LTE)が主流となっています。そのため、5Gネットワーク接続時に音声通話を行う際には、一時的に4Gネットワークに切り替える必要があります。VoNRによる音声通話サービスでは、5Gで通信をしたまま、発着信や通話を行うことが可能になります。VoNRに対応したスマホ※2をご使用のお客さまは、VoNR提供エリアにおける5G SAでの通信時に※3発信から通話接続までの時間が短縮されて※4スムーズに発信できる他、通話中にウェブサイトの閲覧などを行う際に5G SAによる高速データ通信※5を利用することが可能になります※6。
今後の取り組み
ソフトバンクは今後、VoNRによる音声通話サービスの提供エリアや対応機種を拡大すると同時に、5G SAならではの技術を活用したサービスを積極的に展開し、より快適なコミュニケーション環境とお客さまの満足度向上を目指します。そして、最新の通信技術を積極的に取り入れながら、業界をリードする取り組みを進めていきます。
音声通話を行う際のイメージ(VoLTE/VoNR)
- [注]
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- ※1スタンドアローン(Stand Alone)方式の5Gの商用ネットワークのこと。詳細はこちらをご覧ください。
- ※2最新の対応機種は、今後ソフトバンクのウェブサイトで告知予定です。
- ※3VoNRによる音声通話サービスは、5G SAエリアの一部で提供を開始し、順次拡大していきます。提供エリアはこちらをご覧ください。なお、提供エリア内においても、5G SAネットワークの一時的な混雑などによりスマホが5G SAネットワークに接続していない場合は、VoNRによる音声通話サービスを利用できません。
- ※4発信ボタンを押してから呼び出し音が鳴るまでの時間が短縮されます。
- ※55G SAの高速大容量通信は限定エリアで提供しています。詳しくはこちらをご覧ください。
- ※6VoNRを利用するための特別な申し込みは不要です。料金は現在加入中の料金プランおよび割引サービスに準じ、VoNRの利用料などの特別な料金は発生しません。
- ※1
- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
- その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
- ソフトバンクの通信ネットワークに関する取り組み
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ー日常から未来へ、“つながる安心”を全国にー
ソフトバンクは、誰もがいつでもどこでも快適につながる社会の実現に向けて、下記の三つの視点から通信ネットワークの高度化と信頼性向上に取り組んでいます。
- 日常がつながる:暮らしの足元を支えるネットワーク
- 都市部をはじめ全国各地における5G/4G基地局の整備やAI(人工知能)による電波干渉の最適制御、ビッグデータを活用した通信トラフィック分析を通して、日常の通信品質の向上を継続的に進めています。通信速度の速さだけでなく、快適さを体感できる通信品質を大切にした“つながる安心”をお客さまに提供し、その価値を体感していただくことを何よりも重視して、日々の暮らしを支える安定した通信ネットワークの構築に取り組んでいます。
- 非日常もつながる:イベントや災害でも“つながる安心”を
- 大規模イベント開催時や災害発生時など、通信需要が一時的に急増する場面でも、移動基地局車・ドローン基地局・可搬型設備の配備や無料Wi-Fiの提供など、全国で臨時の通信対策を実施しています。
電波が届きにくい環境においても、お客さまが安心してサービスを利用できるよう、安定した通信環境の確保に取り組んでいきます。
- 未来のネットワークへ:空・海・山、あらゆる場所で“つながる”
- 人工衛星や成層圏通信プラットフォーム(HAPS:High Altitude Platform Station)を活用した非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)により、災害時の通信の迅速な復旧や、山間部や離島などのこれまで電波が届きにくかったエリアへのカバレッジ拡大に取り組んでいます。ソフトバンクが掲げる「ユビキタストランスフォーメーション(UTX:Ubiquitous Transformation)」というビジョンの下、地上のモバイルネットワークとNTNを融合させることで、あらゆる場所・場面でつながり続ける通信インフラの構築を目指します。
また、AIと人間が共存する社会の実現に向けて、分散型AIデータセンターを中心とした次世代社会インフラの構築を進めていきます。
- 日常がつながる:暮らしの足元を支えるネットワーク