プレスリリース

ソフトバンクニュース

AI

生成AIなどに見られるAI技術の驚異的な進化によって、社会や産業が大きく様変わりしています。

当社は、デジタル社会の発展に不可欠な「次世代社会インフラ」を提供するという長期ビジョンの実現に向けて、生成AI開発向け計算基盤の稼働を開始し、2024年内に3,500億パラメーターの国産大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)の構築を目指します。

また、さまざまなAI技術のビジネスへの応用を図るとともに、現在のAIの共通課題を克服し、AIの能力を飛躍的に向上させるための技術開発や、脳科学との融合により人間のように柔軟で汎用的な課題解決能力を持つ次世代AIの研究などに国立大学法人東京大学と共同で取り組んでいます。

これらの活動を通して、当社の事業を支えるAIソリューションやその共通基盤を提供するだけではなく、よりよいAIを実現することで企業や社会に貢献していきます。

主な技術・研究開発事例

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IoT

人とモノのつながりから、モノとモノがつながり、さまざまな領域でこれまで取得することができなかった情報の計測・数値化を可能にし、膨大なデータ通信がやり取りされることで新時代の情報処理に大きな変革をもたらすIoT(Internet of Things)。

当社は、高精度測位システムの独自基準点の地球科学分野での活用方法の検証やIoTとAI技術を活用したスマート養殖の研究など多数の実用的なソリューションを提供しています。

今後もIoT技術の研究開発を行うことで、新たなビジネスやサービスを創造し、より便利で豊かな社会の実現につながる研究開発を目指します。

モビリティ

自動運転の実用化は、私たちの暮らしをさらに便利にするだけでなく、移動にまつわる社会課題の解決策としても期待されています。

当社では、次世代の自動運転サービスを社会に普及させることを目指し、自動運転用の運行サービスプラットフォームやHDマップ(高精度マップ)、5Gのネットワークを活用した自動運転車向け通信技術など、さまざまな自動運転関連技術の研究開発を行っています。

また、子会社のBOLDLY株式会社による自動運転技術の開発や、同じく子会社であるMONET Technologies株式会社によるMaaS(Mobility as a Service)向けモビリティプラットフォームの開発・サービス提供などさまざまな実証実験や事業化にも取り組んでいます。

主な技術・研究開発事例

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  • AI OCRエンジン

    「少数の実データからの学習」「屋外撮影などのノイズに対する頑健性」「手書き認識」を主要なトピックとして、ディープラーニングなどのAI技術を応用したAI OCRエンジンの研究開発に取り組んでいます。

    免許証・請求書など書類の読み込み、貨物コンテナのIDの自動読み取りなど、社内外のさまざまなアプリケーションで利用されており、一部の技術は特許申請中で、独自の技術力として高い成果を収めています。

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  • AIによるスポーツフォーム解析

    AIによる動画解析やモーションマッチング、スポーツ科学を用いて、スポーツのフォーム解析に関する研究開発を行っています。
    選手間のフォームの差分解析やフォームの改善箇所の解析、改善に向けたアドバイス提示といった機能を開発することで、理想のフォームのモノマネ採点や、AIによるスポーツコーチングの実現を目指しています。

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  • Knowledge Distillation on Extractive Summarization

    テキスト分類モデルの精度を維持したまま、モデルサイズの削減と推論速度の向上を目指す研究「Knowledge Distillation on Extractive Summarization」。この研究は、台湾・成功大学と共同で進めており、執筆した論文は「AIKE 2020(2020年12月発表)」で採択されました。
    実用への第一歩として、ソフトバンク社内でのテキスト分類アルゴリズムへの活用を予定しています。

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  • 創発型AIの基礎研究(ブレインシミュレーション)

    機械学習の主流アプローチであるディープラーニングとは異なり、超知性の実現を期待できるアプローチの一つとして、「ニューロサイエンス」をベースにした創発型AIを研究しています。
    これまで、1セルのシミュレーションおよびマルチセルのシミュレーションに成功しており、現在は発火、創発に向け取り組みを続けています。
    また、脳のシミュレーションを可能にするためのブレインプラットフォーム作成の研究開発も行なっています。プラットフォームの基盤を支えるために、脳の仕組みを模倣した新しいデータストア方式や超並列計算方式も独自に研究開発中で、先々公開予定のブレインプラットフォームによって、世界中の機械学習の研究者やニューロサイエンティストの研究を促進していきます。

    論文:
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  • チャットボットによる
    質問応答システム

    チャットボット関連の自然言語処理技術に関する研究開発を行なっています。当社公式サイトのチャットサポートなどのシステムで利用しているテキスト分類やテキスト類似度判定アルゴリズムの研究開発の他、学習データの品質向上、少量データからの簡易チャットボット作成など、さらなる新技術の研究開発にも取り組んでいます。

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  • Denoise
    (音声のノイズ除去)

    AIによる音声認識において、複数人が同時に発話した場合、必要な音声とノイズとなる音声を判別することは非常に困難です。米国・コロンビア大学と共同による本研究では、3種類のディープラーニング(サイレントインターバル音源学習、ノイズ推定学習、デノイズ学習:Bidirectional LSTM)を組み合わせてノイズの推定を行い除去することで、必要な音声のみを抽出することに成功し、AI分野の世界的カンファレンス「NeurlPS2020(2020年12月発表)」にも採択されました。

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    論文:
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  • エッジデバイス画像解析AI

    人物認識など、固定カメラの動画分析を中心に「エッジデバイス画像解析AI」のさまざまな研究開発を行っています。人物認識の領域では「人物の移動のトラッキング・滞留検出」「異なるカメラ間での同一人物の同定」「フロアマップなどの平面図とカメラの認識結果の対応づけ」などの技術を開発しています。その他、関連した技術として「自動車の速度推定・異常検出などの交通状況分析」「エッジデバイスでのAI処理の高速化」などにも取り組んでいます。

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  • 日本語に特化した国産大規模言語モデル(LLM)

    ソフトバンクの子会社であるSB Intuitions株式会社が国内最大級※の計算基盤を活用した、日本語に特化した国産大規模言語モデル(LLM)の開発を行っています。この計算基盤上で、大規模言語モデルの学習に必要なデータセットやツール、追加強化学習モデルなどの開発を行い、日本のお客さま特有のニーズに合った生成AIサービスを開発し、幅広い業種の企業に向けて展開していきます。

    [注]
    1. LLMの学習向けの計算基盤において国内最大級。2023年10月31日時点での公開情報に基づく。ソフトバンク調べ。
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  • 大規模な計算基盤を備えたデータセンター「Core Brain」

    生成AIの普及によって、データセンターのレジリエンスの強化や電力負荷の分散などが求められています。

    ソフトバンクは、新たな拠点として、北海道苫小牧市に大規模な計算基盤などを整備したデータセンターを建設し、データの処理と電力の消費を全国に分散させる次世代社会インフラ構想の要として「Core Brain」を構築します。将来的には敷地面積が国内最大規模の70万平方メートルで、受電容量が300メガワット超まで拡大する見込みです。

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  • MaaSプラットフォーム(MONET)

    MaaS(Mobilty as a Service)に向けたモビリティプラットフォームを開発・提供しています。トヨタをはじめとした多くのOEMが参画しているほか、MONETコンソーシアムには600社以上が加盟しています。

    現在はオンデマンドモビリティサービスやマルチコンバージョン車両などを企画・開発・提供しており、さまざまな自治体でニーズに応じた実証実験を実施したり、サービス導入などの取り組みを進めています。

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  • V2X

    未来の自動運転社会の実現に向け、Vehicle to Vehicle(車車間通信)やVehicle to Network(ネットワークと車両間)、Vehicle to infrastructure(交通インフラと車両間)など、V2Xのさまざまな研究開発に取り組んでいます。

    自動車メーカーとの共同実験では当時世界で初めて5Gコネクテッドカーの検証環境を構築し、256QAMや4X4 MIMOの走行試験を実施したり、セルラーV2Xを用いた自動運転の合流支援実証を実施しました。その他、トラックの隊列走行に関する実証実験や、危険情報を通知するスマート交差点の実証実験なども実施しています。

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